琵琶湖“人気映えスポット”で「危険行為」横行 対策強化も…危険横断減らず 過去には死亡事故も 滋賀・高島市

滋賀・高島市の白鬚神社で、琵琶湖に浮かぶ大鳥居の幻想的な光景を撮影しようとする観光客による危険な道路横断が問題となっている。
横断禁止の標識や金属製の柵を設置して対策を強化したが、依然として横断する人々があとを絶たない状況だ。

横断禁止の標識設置も…危険横断なくならず

滋賀・高島市の人気の撮影スポットで目撃したのは、車が行き交う道路を横断する危険行為。

危険な横断が大きな問題となる中、「イット!」は新たな対策が登場した現場を取材した。

17日、取材班は滋賀・高島市にある「白鬚(しらひげ)神社」に向かった。

琵琶湖の湖面に浮かぶように立つ「湖中大鳥居」。
幻想的な光景をカメラに収めようと、多くの観光客が訪れている。

しかし、この人気映えスポットでは、以前から命知らずな危険な撮影が横行している。
大鳥居を近くから撮影しようと、車が行き交う道路を無理やり渡る人たちがあとを絶たなかった。

2021年には、横断中の70代の男性が車にはねられる死亡事故も起きている。

危険な横断を防止するため、国土交通省滋賀国道事務所は3月、横断の禁止を呼びかける標識などを設置した。

神社の目の前には「横断やめて」と、日本語、英語、そしてイラストで書かれている。
さらに大鳥居への侵入を防ぐため、高さ1メートルを超える金属製の柵も設けた。

以前は木製の柵を設置していたが、高さが低かったのか、次々と柵をまたいで侵入していた。

これで万全かと思いきや、危険な横断はなくなっていなかった。

インタビュー中にも…危険な横断を目撃

悪びれる様子もなく道路を渡っていた2人組の男性を直撃。
すると、驚きの言葉が返ってきた。

危険横断をした観光客は、「やっぱり(鳥居が)見たかった」、「だって幻想的じゃないですか、きょうは。たぶん晴れてたら行ってないと思う」と話していた。

神社の宮司に被害の実態を聞こうと、インタビューをしている最中にも、危険な横断をする人の姿があった。

白髭神社・高橋敬一宮司は「ああいう姿を見ると、本当に残念な気持ちでいっぱいです」と話している。

神社側は、これ以上の危険な横断を防止するため、「関係機関に歩道橋の設置をお願いしたい」としている。
(「イット!」 4月17日放送より)

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