「30分以内に振り込んで」SNSで投資話…不審抱いた銀行員が高齢者のスマホから見つけた怪しいメッセージ

署長感謝状を受け取る鹿児島銀行財部支店の松元卓郎支店長(右)=17日、曽於市大隅の曽於警察署

 鹿児島県警曽於警察署は17日、窓口での適切な対応で詐欺被害を防いだとして、曽於市の鹿児島銀行財部支店に署長感謝状を贈った。

 同支店などによると3月中旬、交流サイト(SNS)で知り合ったという人から投資話を持ちかけられた地元の70代男性が数百万円の現金振り込みを依頼。高額であることに不審を抱いた行員が上司に相談し、男性の承諾を得てスマートフォンでのやり取りを調べたところ、「30分以内に振り込んで」などと指示していたため詐欺の可能性が高いと判断して警察に通報。駆け付けた警察官らと説得して思いとどまらせた。

 同署で是枝進署長が松元卓郎支店長(49)に感謝状を贈呈した。窓口で対応した西迫日菜子さん(20)は「こんなことが身近にあるんだと実感した。今後も大切な(顧客の)資金を守るためヒアリングなどを徹底したい」と話した。

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