フリーランスや副業で稼ぐ場合、「継続」することはたやすいことではありません。多数のWebサイト制作を手掛けてきた起業家の土岐あい氏は、「事業を順調に継続できる人には理由がある」と言います。土岐氏の著書『SNSサポート副業』(大和出版)より、フリーランスや副業で成功する秘訣を見ていきましょう。
フリーランスや副業の仕事を順調に続けるために「大切なこと」
事業を順調に継続できる理由についてお話ししましょう。そこには10のポイントがあります。
1.自分の特性を知っている
2.心身の健康管理に気を遣っている
3.安定的な収入を得られる仕組みにしている
4.チームでビジネスをしている
5.行動しながら検証している
6.向いている働き方を選択している
7.柔軟なビジネスを行っている
8.本質的なビジネスをしている
9.チームスタッフを大切にしている
10.パートナーを大切にしている
1.自分の特性を知っている
人間にはそれぞれ特性があります。向き不向きがあって当然です。表に出るのが得意な人もいれば、サポートをすることが得意な人もいます。コミュニケーションを取るのがうまい人もいれば、説明がピカイチな人もいます。継続できている人は、自分の特性を知ってそれを活かす働き方をしています。
2.心身の健康管理に気を遣っている
多くの副業・フリーランスの人が最終的には体が資本という結論に至っています。体力や筋力の維持、質の高い食事と睡眠、ストレスを溜めない日常生活と休息をとることを常に心がけましょう。
3.安定的な収入を得られる仕組みにしている
安定的な仕事=サブスクやオンラインコミュニティというわけではありません。経験や実績、資産や人脈が蓄積していく働き方やビジネスの構築をしていくことが重要です。
4.チームでビジネスをしている
一人で事業をするには限界があります。サッカーでストライカーしかいなかったらゲームは成り立ちません。ゴールを守るキーパーがいて、パスを出す司令塔がいて、ボールを運ぶ人がいて、最後にパスを出す人がいなければストライカーはシュートを決められません。一人で行うビジネスはこれらを全部自分でやっているようなものです。継続している人は、あらかじめこの役割分担を念頭に置いてチーム構成をしています。
5.行動しながら検証している
勉強には終わりはありません。完璧に準備が整うなんてことはありません。だから行動しながら検証して実践していくことを継続しています。トラブルを解決しながらより良い結果を出すためにトライし続けています。
軽視しがちだが…仕事を継続するうえで最も「大切なこと」
6.向いている働き方を選択している
自分の特性を知り、特性に合った働き方をしているのはもちろん、自分に不得意なことは他の人に任せることを前提にしています。不得意なことを無理してやらないし、得意な人に得意なことを任せています。
7.柔軟なビジネスを行っている
たとえばコロナのように、大きく環境が変わったときに対応できるビジネスの対策はできていますか。撤退も新規参入も、早い決断と早い行動が求められます。継続できる人は決断と行動が早い人でもあります。
8.本質的なビジネスをしている
誰かの問題を解決すること。誰かに満足を提供すること。これらによって経済活動は成り立っています。対価に見合った価値提供ができていれば、SNSを使おうがSNSを使わなかろうが、ビジネスを行うことができます。ツールやトレンドに振り回されることのないビジネスの体幹を、しっかりつくっていくことを念頭に入れておくことをおすすめします。
9.チームスタッフを大切にしている
実は軽視しがちだけれど最も重要と言えるかもしれないのが、チームスタッフです。一朝一夕では関係性をつくり上げることはできないからこそ、しっかり腰を据えて構える必要があります。スタッフの育成、信頼関係の構築、承認と感謝。当たり前のことなど何もありません。リーダーはチームがいなければ何もできません。チームビジネスがうまくいっている人は、常に貢献をしながらチームを大切にしています。
10.パートナーを大切にしている
自分が好きな仕事をしていられるのは、パートナーのおかげだと認識していて、常に尊重し感謝を伝えています。家庭が不安定では仕事も不安定になります。そして仕事を何のためにしているのか、自分の幸せとは何か、優先順位を理解しています。
以上が、継続できている10の理由です。これらを短くまとめると、
・自分に向いた働き方をする
・チームでビジネスをする
・チームやパートナーを大切にする
・心身の健康を維持する
ということですね。一人で頑張らないほうがいいですし、得意ではないことを無理してやらないほうがいいでしょう。しっかり寝たほうがいいですし、プライベートも大事したほうがいいです。好きな場所で得意な仕事で、望む収入を得る働き方を選択できるからこそ、一人で頑張るのをやめましょう。
土岐 あい
チームビジネスプロデューサー