検証委員会が改めて市長らに聞き取り調査へ 名古屋城バリアフリーの市民討論会での差別発言

テレビ愛知

名古屋城のバリアフリーに関する市民討論会で差別的な発言があった問題で、名古屋市の検証委員会は4月18日、最終報告書の作成に向け、改めて名古屋市の河村市長らに聞き取り調査を行う方針を明らかにしました。

2023年6月、名古屋市が開催した名古屋城木造天守復元計画のバリアフリーに関する討論会で、エレベーターの設置を求めた障害のある男性に対し、一部の参加者が差別的な発言をしましたが、討論会に出席した市長や市の担当者は発言を制止しませんでした。

この問題について検証委員会が立ち上げられていて、2024年2月に提出された中間報告では、討論会の全体にわたって人権問題に対する意識が低かったことなどが指摘されていました。

杉野みどり副市長によりますと、18日の会合では、討論会で市側が発言を制止できなかった背景の1つに、市長と市職員の間での認識のずれがあった可能性があることなどが議論され、今後改めて市長や副市長、担当者の聞き取り調査を行う方針だということです。

また討論会開催の半年ほど前から、エレベーターの設置を求める障害者団体と市の連携が突然途絶えていたことも明らになったため、今回の事案に影響がなかったかなどを調査をするということです。

検証委員会は8月中に、具体的な再発防止策などを盛り込んだ最終の報告書を取りまとめる予定です。

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