観測史上最長の黒潮大蛇行 三陸沖では最大6℃高い海面水温(2024年4月7日~13日 海洋のまとめ)

2017年8月に始まった黒潮大蛇行は
期間が6年9ヵ月となり、観測史上最長になっています。

三陸沖の海面水温は記録的な高温が続き、
最大で平年より6℃高く推移しています。

2024年4月7日~13日の海洋のまとめ

■気圧配置と波
7日、大陸の低気圧と日本の東の高気圧の間で
等圧線が混み合い、三陸沖で波高2m前後。

8日、日本の南に前線が停滞するが、
日本周辺海域では波が低く穏やかに推移した。

9日、前線上の低気圧が発達しながら北東進。
日本海や太平洋側は広く波高3m以上。夜は三陸沖でしけた。

10~11日、本州付近は移動性の高気圧に覆われた。
10日は関東の東~伊豆諸島近海でしけたが、
11日には高い波はおさまった。

12日、伊豆諸島付近を低気圧が北東進。
低気圧周辺で波高3m。

13日、低気圧は前線を伴い、日本の東を北東進。
伊豆諸島近海で波高2m前後。

■海面水温
今期末にかけて、日本海域では平年より高い海域が拡大した。
東シナ海~南西諸島付近は、
平年よりやや高い海域が広がった。

太平洋側は黒潮大蛇行が続き、
黒潮が離岸する潮岬沖を中心に、
平年よりやや低い海域が継続した。
黒潮が北上する三陸沖では、平年よりかなり高い海域が続き、最大で6℃高かった。

親潮が後退する北海道南東方沖では、
平年よりかなり高い海域が継続。
オホーツク海や千島近海では、平年よりやや高い海域が広がった。

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