トビアス・ヴィルデン、Bandcampで発表した傑作『A Path to Open Air』の続編を発表

ドイツ人音楽家トビアス・ヴィルデン(Tobias Wilden)が、2013年にBandcampで発表した傑作アルバム『A Path to Open Air』の続編となる『A Path to Open Air II』をシンガポールのレーベル「KITCHEN. LABEL」より5月31日(金)にリリースします。

トビアス・ヴィルデンは、北ドイツ沿岸のブレマーハーフェンに住む音楽家。独学で学んだギターとピアノの楽曲をBandcampやSoundcloudを中心に発表しているインターネット世代のアーティスト。フォークからニューエイジ、さらにクラシックや現代音楽など、幅広い音楽から影響を受けたという演奏スタイルは、旋律が複雑に入り組むテクニカルな印象がありつつも、メロディーやテクスチャーは親しみやすく、また音の共鳴や空間的な広がりを大切にするようなアンビエント的なアプローチも探求するとてもユニークなものです。

『A Path to Open Air II』は、前作で描かれた内省的な旅を引き継ぎつつ、ヴィルデンの自然と音楽に対する概念がさらに深く掘り下げられた作品。細部まで作り込まれた繊細なコンポジションを通して、ヴィルデンは環境との深いつながりを伝え、人里離れた場所で見出される静けさへの憧れや都会から遠く離れた雰囲気を魅力的なアコースティック・サウンドスケープを通して表現しています。

自然や風景にインスパイアされた、彼の牧歌的なアンビエント・インストゥルメンタルは、ギターを基調に、チェロ、コントラバス、さらには日本の伝統楽器である三線までも重ねて、印象派のような音のスケッチを描きながら穏やかに展開していきます。一方で、アコースティック・ギター音楽の限界に挑戦しており、オルタネイト・チューニングに頼らずギターを何層にも重ねて芳醇なサウンドを追求し、その職人的な技巧がどの曲でも顕著に表れています。

なお、本作のマスタリングは田辺玄(Studio Camel House)が担当しています。

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