宮本恒靖会長、現役引退表明の長谷部誠にメッセージ「長い間お疲れさまでした」

日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長が18日、今シーズン限りでの現役引退を表明した元日本代表MF長谷部誠に向けてコメントを発表した。

現在40歳の長谷部は、2002年に藤枝東高校から浦和レッズに入団しプロキャリアをスタート。2008年1月にヴォルフスブルクに完全移籍を果たすと、その後ニュルンベルクでのプレーを経て、2014年7月からフランクフルトでプレーしている。

ブンデスリーガでの通算出場試合数は現時点で「383」。これは外国人選手としては、元ペルー代表FWクラウディオ・ピサーロ氏(490試合)、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(384試合)に次ぐ歴代3位の記録となっている。

また、2006年2月にデビューした日本代表では、歴代7位の国際Aマッチ通算114試合に出場し、2ゴール10アシストをマーク。3度のFIFAワールドカップ(2010、2014、2018)、2度のAFCアジアカップ(2011、2015)を経験し、AFCアジアカップカタール2011では優勝カップを掲げた。2010年からはキャプテンとして長年チームを牽引し続け、2018年7月に代表引退を表明していた。

そんな長谷部は17日に会見を実施し、今シーズン限りで現役を引退することを発表した。これを受け、宮本会長は以下のようにコメントを発表している。

「浦和レッズでプレーしていた頃、中盤からドリブルで持ち上がって前線で得点に絡むプレーを数多くしていたことが強く印象に残っています。そこから22年にわたり、プロサッカー選手としてのキャリアを積み重ねていく中で、監督が求める戦術などに応じて、自身のプレースタイルを変えながら昇華させてきた稀有(けう)な選手だと思います。ブラジルで行われたワールドカップの前、テレビ番組の収録で日本代表のキャプテンについて話したことを覚えています。実際に体験した同士だからこそ分かり合えるものがあったと感じています」

「今後は指導者としてキャリアを極めていくと聞いていますので、ピッチで培ってきたさまざまな経験を生かしつつドイツでの成功につなげてもらいたいと期待していますし、日本のサッカーの発展にもぜひ貢献して欲しいと思っています。長い間お疲れさまでした」

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