イエレン氏、ウクライナ支援の決意強調 承認遅れで共和を批判

Andrea Shalal David Lawder

[ワシントン 17日 ロイター] - イエレン米財務長官は17日、ウクライナに財政・軍事支援を提供するバイデン政権の決意を強調し、共和党が支援承認を遅らせているのは許されないと批判した。

ウクライナのシュミハリ首相とマルチェンコ財務相との会談後に述べた。

イエレン氏は「米国の財政支援はウクライナの戦場での成功や、政府が国民に不可欠なサービスを提供する能力と密接につながっているため、これまで以上に重要だ」と強調。

下院共和党がウクライナ支援法案を巡り長期間行動を起こさなかったのは許されず、米国の安全保障を損なうと断じ、「下院共和党の対応が遅れれば、刻一刻とプーチン(ロシア大統領)が強くなり、世界中の米国の敵対勢力を勢いづかせる」と述べた。

共和党のジョンソン下院議長は17日、ウクライナなどへの支援に関する法案を早ければ20日にも採決する方針を示した。

シュミハリ氏はロシアがインフラ攻撃によってウクライナ経済を弱体化する決意だとし、米国の支援の緊急性を強調。「ロシアがウクライナ経済を破壊すれば、ウクライナは戦場で自国を防衛できないほど打撃を受ける」と訴えた。

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