ZMP、遠隔操縦と自動運転のハイブリッド巡回警備システムを提供

by ドローンジャーナル編集部

2024年4月11日、ZMPは、特許技術と自動運転警備ロボット「PATORO(パトロ)」を組み合わせたハイブリッド巡回警備システムの提供を発表した。

同システムでは、マルチロボットOS「ROBO-HI(ロボハイ)」とパトロを用いることで、ビル周辺の一次巡回業務をパトロが担当し、問題を発見した場合に警備員が駆けつけるといった省力化した警備業務が可能となる。

【運用概要】

監視室にいる警備員がROBO-HIで巡回ルートを選択し、パトロに巡回開始命令を行う。監視が必要な箇所は自動的に遠隔操縦に切り替わり、速度を落としたり停止したりしながら確認を行う。その他の監視不要な移動箇所は自動運転モードで、ロボット搭載カメラ等のセンサーによるAI監視と警備員による遠隔映像の確認を行う。あらかじめマッピングされた走行可能なルート上をパトロが自動走行するため、壁や障害物、人にぶつかることなく安全を担保した状態で警備業務を任せることができる。

「パトロ」によるビル巡回警備イメージ

システムの特徴

マルチロボットOS「ROBO-HI」

遠隔地において機能が異なる複数の他社製ロボットもリアルタイムに最適稼働、遠隔監視・操縦が可能。エレベータやセキュリティドアを制御し、複数ロボットがビル内を自由に移動する。特定のビルの専用OSではなく汎用OS。

「パトロ」の自動運転による自動監視

監視エリアをROBO-HIを使ってマップに登録し、その範囲を自動運転で走行。人を感知した場合は警備員に通知し、その前後の映像を記録する。記録された映像を警備員が確認、またAIによる自動解析を行う。

「パトロ」の遠隔操縦によるハイブリッド監視

パトロの自動運転による移動と、監視したい箇所を遠隔で操縦するハイブリッド監視機能。遠隔操縦時も走行エリアマップ内限定での操作となるため、操作ミスによる障害物や人への衝突が起こらない。

その他

パトロの速度変更や発進停止の操作、斜め右方向・斜め左方向への進路変更、カメラのズーム、監視センター駐在警備員によるリアルタイムでの警告・警告音の発信。オプションとして赤外線カメラの搭載も可能。

赤外線カメラによる撮像イメージ

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