久々の先発で1G1Aの活躍ぶり。FC東京の原川力は「良い選択肢をチョイスできたのかなと」

4月17日、FC東京はルヴァンカップの1stラウンド2回戦でY.S.C.C.横浜と敵地で対戦し、4-0で勝利した。

FC東京は13分、FW小柏剛の移籍後初ゴールで先制に成功。この得点をセットプレーからお膳立てした原川力が39分に追加点をゲット。ミドルシュートが相手DFに当たって軌道が変わり、GKの上を越してネットを揺らした。

2点を先行して迎えた後半も、アウェーチームの勢いは衰えず。61分に相手のクリアが短くなったところを見逃さなかったMF遠藤渓太がワンタッチで流し込む。90+3分には、MFジャジャ・シルバが豪快なドリブルからのシュートで、こちらも移籍後初得点となるダメ押し弾を叩き込んだ。

1得点・1アシストと2点に絡んだ原川は、自身のゴールシーンを次のように振り返る。

「ボールが来た時には複数の選択肢を持ちながらプレーできていたなかで、ボックス付近は自分のクオリティを見せられるところ。少しボールを持って、外にはたくか、シュートを狙うのか考えましたが、相手が一歩引いたので、打ちました。相手ディフェンダーに当たったのでラッキーな部分もありますが、良い選択肢をチョイスできたのかなと」

【動画】原川力の渾身ミドル弾
3月2日のJ1第2節・サンフレッチェ広島戦以来の先発だった原川。決定的な仕事でアピールに成功した背番号40は、今後についてこう意気込む。

「今年からルヴァンが一発勝負なので、例年とは違うマインドで臨むことになる。それは次も同じです。リーグ戦は今日とは違うので、また良い準備をして、チームとして良い結果を出せればと思います」

現在、ボランチのライバルであるキャプテンの松木玖生は、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップに参戦中で不在。原川にとってはある意味、正念場でもある。

レギュラー定着に向け、YS横浜戦でひとつ結果を示した原川。今後のさらなる奮起に注目だ。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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