『GTA』販売元Take-Twoが従業員の約5%を削減、複数のタイトルも開発中止へ

Rockstar Games、2Kといったゲーム開発会社の親会社であるTake-Twoが、全世界の従業員の「約5%」を解雇し、いくつかのプロジェクトを廃止することを明らかにした。

火曜日に発表した米証券取引委員会(SEC)への提出書類では、年間1億6500万ドル以上を目標とする「コスト削減プログラム」を実施するため、最大2億ドルの費用を計上、2024年末までに今回のリストラを「ほぼ完了」する予定だと述べている。

約5%は、Take-Two全従業員1万1580人のなかの579人に該当する。Take-Twoは現在、『Borderlands』の開発会社Gearboxを4億6000万ドルで買収する手続きを進めているが、今回の発表がこの買収計画に影響するのかは不明だ。

同社は、どの部門のどのチームが影響を受けるのか、また開発中止になるタイトルがどれかは明らかにしていない。ただし来年の発売が予定されている、ゲーム業界最大の期待作と言っても過言ではない『Grand Theft Auto VI(GTA6)』だけは、キャンセル対象になることはないだろう。

コロナ渦中の引きこもり需要でわき起こったIT・ゲーム業界の好景気と採用拡大は、この1~2年で揺り戻しに見舞われ、いくつもの会社が人員削減を行う状況となっている。

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