車造りで東北と並走 新LBX生産現場公開 TMEJ岩手工場・金ケ崎

初公開されたレクサスLBXの生産現場=トヨタ自動車東日本岩手工場

 トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」の新モデルとなる小型スポーツ用多目的車(SUV)「LBX」の生産を昨年末に開始した金ケ崎町西根森山のトヨタ自動車東日本(略称TMEJ)岩手工場で17日、記念イベント「新型LBX―東北と走る」が催された。トークショーでトヨタ自動車の豊田章男代表取締役会長らが開発の裏話を披露したほか、生産現場が報道陣に公開された。

 LBXは、TMEJで初となるレクサス生産モデル。レクサスのSUVでは最小で、トヨタの小型SUV「ヤリスクロス」などの改良プラットフォーム(車台)を採用した。日本や欧州を中心に約60カ国で売り出され、国内販売状況(3月末現在)は5200台となっている。

 式典では、TMEJの石川洋之取締役社長があいさつし「トヨタ自動車とTMEJが総力を結集し、とても良い車になった。ここまでくるにはたくさんのチャレンジと反省があった。これからも、まだまだこの車を良くするぞという気持ちで頑張ろう」と従業員らの労をねぎらった。

 また、「震災後、東北に根を張り、雇用を生み出して貢献する、車造りを通じ、東北の未来をつくるという会長の思いを受け、発足して12年。LBXで学んだことを他の生産車種に生かし、コンパクト車全体をもっと良い車にできるように取り組み、東北に元気と笑顔を届けられるように努力していく」と誓った。

© 岩手日日新聞社