ラーメンの残り汁を職場のトイレに流しています。詰まった場合、修理費は自腹になってしまうでしょうか?

ラーメンの残り汁を職場のトイレに流すのはNG

結論からいうと、具の有無にかかわらずラーメンの残り汁を職場のトイレに流すのはNGです。ラーメンには多くの油分が含まれており、冷たい水が流れるトイレに流すと排水管の中で油分が固まる恐れがあります。油分は徐々に蓄積され、最悪の場合は排水管が詰まってしまうケースもあるため要注意です。

具の入ったラーメンの残り汁を流すと、排水管が詰まるリスクはさらに高くなります。じつは、キッチンのシンクにも同じことがいえるため、職場にシンクがあったとしてもラーメンの残り汁を流すのはやめましょう。当然自宅のトイレやシンクにも同じことがいえます。

修理費を請求されるかはケース・バイ・ケース

日本労働組合総連合会の公式ホームページによると、「通常起こり得る過失によって生じた損害については、労働者がその全額を賠償することはない」としています。

損害賠償責任が発生するケースは、労働者が故意もしくは通常ではありえない過失によって会社に損害を与えた場合です。つまり、職場のトイレを普通に使っていて詰まらせてしまった場合、社員に賠償責任は発生しません。

ただし、今回はトイレにラーメンの残り汁を捨てるという本来とは異なる使用方法をしているため、詰まらせた際に賠償責任が発生する可能性があります。

また、事前に会社側からラーメンの残り汁を流さないように注意喚起があったり、過去に何度も同じことをしていて上司に注意されていたりした場合などは、社員側の全額賠償となる可能性があります。

カップラーメンの残り汁の処分方法

職場などの外出先でカップラーメンを食べるときは、ラーメンの残り汁を固めるアイテムを使用することをおすすめします。高吸水性樹脂パウダーを活用した商品で、ラーメンの残り汁に加えてかき混ぜるだけで固まります。

残り汁が固まった後は、容器ごと燃えるゴミとして捨てられるため便利です。ラーメンの残り汁を固めるアイテムの商品名はさまざまですが、100円ショップやホームセンターで購入できます。

ラーメンの残り汁をトイレやシンクに流すのはやめよう

ラーメンの残り汁をトイレにくり返し流すと、ラーメンに含まれる油分が固まって排水管が詰まる可能性があります。シンクに関しても同様のリスクがあるため注意しましょう。

ラーメンの残り汁をトイレに流して詰まった場合、社員が修理代を負担するかはケース・バイ・ケースです。故意ではなくても、本来とは異なる使用方法をしている時点で損害賠償責任が発生する可能性はゼロではありません。ラーメンの残り汁を固めてそのまま処分できるアイテムなどを利用して、トイレやシンクに残り汁を流さないようにしましょう。

出典

日本労働組合総連合会 労働相談Q&A

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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