存廃議論の国スポ 群馬・山本知事「問題意識を共有」

山本一太知事

 開催地の負担が大きいとの声が上がっている国民スポーツ大会(国スポ=旧国民体育大会)を巡り、全国知事会長の村井嘉浩宮城県知事が「廃止も一つの考え方だ」と述べたことについて、群馬県の山本一太知事は18日の定例記者会見で「問題意識を共有している」とした。

 群馬県は2029年に開かれる国スポ(湯けむり国スポ)の開催地。25年には冬季大会のスピードスケート競技も行われる。

 山本知事は群馬開催について「県民に夢とエネルギーを与えられるすばらしい大会にしたい」としつつ、「新しい時代に合ったコンパクトな国スポにしたい」と強調。1983年に県内で開かれたあかぎ国体のように、大会に合わせて大型施設を整備する時代ではないとした。

 村井知事の問題提起について山本知事は「廃止とは思っていないが、感覚を共有している」と述べ、開催方法の見直しに向け、知事会で議論したいとした。

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