by 樽井 秀人
米Microsoftは4月18日（現地時間）、Windows版「Microsoft OneNote」アプリに手書き文字をきれいに並べる（handwriting straightening）機能を追加すると発表した。Office AIエクスペリエンスチームによる最新のインク機能で、まずは「Microsoft 365 Insider」プログラムのBetaチャネル、「バージョン 2404」（Build 17530.20000）以降を実行しているWindows環境（Win32版）へ展開される。
「OneNote」のインク機能で急いでメモを取ると、文字が斜めになったり、上下左右に乱れて、あとから読みにくくなることがある。これを整頓して、読みやすくするのが今回導入された機能だ。友人にノートを共有したいが、汚い手書きテキストを見せるのが恥ずかしいといった場合にも役立つ。
本機能を利用するには、Windows版「OneNote」アプリでインクを含む既存のノートブックを開く。リボンの［描画］タブからデジタルペンを選択し、ノートブックにインクを追加してもよい。
次に、インクを選択する。投げ縄ツールでまとめて選択してもよいし、新しいタップジェスチャーでインクを選んでもよい。ポップアップメニューが現れたら、新設の［Straighten］（まっすぐにする）コマンドを実行しよう。すると、端や間隔がそろうようにインクストロークの並びが整頓される。
ただし、これが機能するのはラテンアルファベットで記述された言語のみだ。数式、表、画像、蛍光ペンのインク、下線の直線化などには対応していない。今後の機能拡充に期待したいところだ。また、非推奨となっているWindows 10版（UWP）では利用できない点にも注意したい。
