「SHOGUN 将軍」出演 アンナ・サワイのインタビューをニューヨーク・タイムズが掲載

アンナ・サワイ(ロイター)

世界的大ヒットとなったディズニープラスなどで配信中の時代劇ドラマ「SHOGUN 将軍」に、細川ガラシャをモデルにした鞠子役で出演した日本人女優アンナ・サワイ(31)のロングインタビューが17日、米紙ニューヨーク・タイムズに掲載された。

ニュージーランドに生まれのサワイは、幼少期を同国や香港、フィリピンで過ごし、日本語と英語の完璧なバイリンガル。同ドラマでは、徳川家康をモデルにした主人公の武将・虎永(真田広之)と、日本に漂着した英国人航海士ブラックソーン(コスモ・ジャーヴィス)との間の通訳を務める女性という重要な役を演じた。

最終回となる第9話が23日に配信されるのを前にサワイは、キリスト教徒であると同時に侍の心を持った芯の強い女性・鞠子について、自身と比較しながら同紙に語った。

日本語と英語で話すことの違いについて、「あまり深く考えずに話しているけど、性格は変わるかな」とし、「西洋人は一般に社交的なので、英語を話しているときの方がフレンドリーになる。日本人は閉鎖的で堅苦しい感じもあるので、日本語を話すときはそうしがち」だと明かした。

「でも鞠子の場合、彼女は非常にプロフェッショナルでフォーマルな性格なので、日本語を話しているかどうかにかかわらず、常に堅苦しさがあった」と指摘した。

ただブラックソーンに対して、「特に最初の頃は、あなたが何を考えようとかまわない。私が日本人男性に対する敬意をあなたに示す必要はありませんというふうだったので、やはり英語はもう少し率直だと感じた」と話した。

サワイは多くの視聴者が日本文化や言語に興味を示し、ドラマの中で「すごく異質に感じる事柄について自分たちで積極的に調べている」ことに驚いたという。ただ、「このドラマから日本語を学ぼうとしている人がいたら気をつけて。これは時代劇の日本語だから」と冗談交じりにくぎを刺した。

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