震度6弱の地震の影響で地盤が脆弱に 週末以降は天気が崩れる見通し、土砂災害に注意・警戒を 土砂災害警戒情報の発表基準を暫定的に引き下げて運用 東杜和気象予報士が解説

17日夜遅くに豊後水道で発生した地震により、高知県宿毛市で震度6弱を観測しました。この地震により、宿毛市は地盤が脆弱になっている可能性が高く、雨による土砂災害の危険性が通常より高まったとして、高知県と高知地方気象台は大雨注意報・警報(土砂災害)と土砂災害警戒情報の発表基準を通常の7割に引き下げて運用することを決定しました。

週末以降は低気圧や前線の影響で天気が崩れ、宿毛市を含め県内全域で雨の日が多くなる見通しです。雨による土砂災害に注意・警戒が必要です。

今後の雨の予想を見ると、21日日曜日から雨雲がかかり始め、その後は立て続けに低気圧がやってきて、しばらく天気がぐずつく見通しです。23日火曜日は発達した低気圧が近づき、雨が強く降るでしょう。

土砂災害が発生する前には前兆現象が発生することがあります。がけから小石が落ちてきたり、斜面にひびや水が出てきたりするといった現象です。また、普段とは違うにおいや聞いたことのないような音がすることも前兆現象です。このような現象が起こっている場合は、がけや斜面など危険な場所からは離れて過ごすようにしてください。

また、晴れる日は気温が高く季節外れの暑さとなる日もあります。この時期はまだ体が暑さに慣れておらず、暑さによって体調を崩しやすいので水分や塩分をこまめに補給して体調管理に注意してください。20日土曜日から24日水曜日にかけて雨のマークが並んでいます。雨の予想に関しては最新の情報をこまめに確認してください。(気象予報士・東杜和)

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