平野美宇 フルゲームを制しベスト8入り!韓国選手の猛攻をしのいで逆転勝利【卓球 W杯】

ITTF男女ワールドカップ<4月15~21日/マカオ>

18日、女子シングルス1回戦で平野美宇(24=木下グループ/世界ランク13位)がチョン・ジヒ(31=韓国/同17位)をゲームカウント4-3で下し、準々決勝進出を果たした。

パリ五輪で優位なシード権を獲得するためにも世界ランクを上げたい平野は、グループリーグ2勝0敗で決勝トーナメントに進出。1回戦は過去4勝2敗と平野が勝ち越している韓国のベテラン左腕と対戦。

直近の対戦は昨年9月のアジア競技大会団体戦で、2-3で平野が敗れている。

チョン・ジヒ PHOTO:Itaru Chiba

第1ゲームは序盤から相手の猛攻を受ける苦しい展開。普段はラリータイプのチョン・ジヒだが積極的にフォア強打で仕掛けて、防戦一方となった平野が3-11でゲームを奪われる。

第2ゲームも相手の勢いは止まらず、強烈なフォアフリックなどを決められて7連続失点。相手のスピードにも対応し始めた平野がじわりじわりと点差を縮めて10-10で追いついたが、レシーブにミスが出てあと一歩届かず。

第3ゲームも劣勢の状態が続いたものの、焦らずにコースを突いて相手のミスを誘った平野が終盤でネットインにも救われて、7-10からの5本連取でゲームを奪取。

さらに第4ゲームは短いボールで相手の強打を防ぎつつ、ツッツキを両ハンドで攻め抜き、ゲームカウント2-2のタイに戻した。

少しずつ相手の強打にもミスが出始めると、第5ゲームは要所でサーブエースを奪った平野がリードを守り切り、ついにゲームカウント3-2と逆転して王手。

しかし第6ゲームは平野の攻めにもミスが出て、序盤から大量リードを奪われ4-11で落とす。

そして最終第7ゲームは、3球目から果敢に攻めて、得意のラリー戦では粘り強いプレーを見せた平野が終盤で一気に突き放し、最後はフォアドライブレシーブを決めて勝利。

前半は相手の強打に押される展開となりながらも、巧みな試合運びで流れを引き寄せた平野がベスト8入りを果たした。

平野美宇 PHOTO:Itaru Chiba

<男女ワールドカップ 女子シングルス1回戦>
平野美宇 4-3 チョン・ジヒ(韓国)
3-11/10-12/12-10/11-8/11-8/4-11/11-6

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