【F1】解雇危機リカルドは「アマチュアのミスだ」鈴鹿でのクラッシュを英有名ドライバーが酷評

ダニエル・リカルド(ロイター)

F1のRBで解雇危機に陥っているダニエル・リカルド(34)に対して、現役ドライバーが強烈なダメ出しだ。

リカルドは今季不振が続いており、前戦の日本GPでは1周目にリタイアという失態を演じた。さらに株を下げて、いよいよ更迭が現実味を帯びてきている。

そうした中、英放送局「GBニュース」は、さまざまなカテゴリーで活躍する現役の英国人レーシングドライバーのリチャード・ブラッドリーによるリカルドの論評を報じた。

ブラッドリーはまず「鈴鹿で起きたクラッシュのことだが、私はジュニア時代に日本で多くのレースをして、スーパーフォーミュラGTにも日本で出場したので、鈴鹿では何度もレースをしてきた」と自身の経験を踏まえながら、鈴鹿でのリタイアをこう分析した。

「あのクラッシュは、完全に集中力が切れたようなものだった」とズバリ指摘。そしてこう続ける。「あの場面では、第1コーナーを抜けたら死角に車がいるのは分かっているはずだ。F1カーにはとにかく大きな死角があり、そこにアウト側の車がいれば、前の車を追い抜くことはできないから、何が起ころうが関係ない。だから、彼のように(アレックス・)アルボン(ウィリアムズ)に向かって横切るというのは、F4ドライバーが犯すことがある〝アマチュアのミス〟だ」と酷評した。「これには本当に驚いた」と重ねて強調し、リカルドにはもはやF1ドライバーの技術水準はないと厳しく評した。

そして「来月のエミリアロマーニャGP(5月19日決勝)までに、リカルドがRBからレースに出ることはなくなると確信している」と〝クビ〟が差し迫っていると指摘した。

RBで角田裕毅との相棒関係はいつまで続くのか。リカルドに残された時間は少なそうだ。

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