モバイルゲーム市場の調査／分析を行うSensor Towerは、無料レポート「2024年のモバイルゲーム市場インサイト」を公開しました。
2023年、モバイルゲーム市場は大きな変革の1年に。市場のダイナミズムが顕著になり、ユーザー獲得における問題や、新たなIPコラボレーションの登場、新しいタイトルとジャンルの台頭が目立ちました。特に、モバイルカジュアルゲームおよび新興市場の収益が成長を遂げたことが注目されます。
本レポートでは、2023年以降のモバイルゲーム市場の動向をデータに基づき分析し、市場の変化に影響を与えた主要因を考察。人気タイトルやトップパブリッシャーのコラボレーション戦略、成功したゲームの市場動向の把握方法、異なるジャンルのマネタイズ機会の発掘に焦点を当てています。また、『MONOPOLY GO!』や『ロイヤルマッチ』などの運営戦略にも迫っています。
Sensor Towerによると、2023年のモバイルゲームIAP（アプリ内課金）収益は2%減少して540億ドルとなったものの、2022年の9%減少よりも下落幅が緩やかになりました。モバイルカジュアルゲームの収益は8%増加し、モバイルカジュアル／ハイブリッドカジュアルゲームは成長を続けています。
ユーザー獲得コストの増加に直面する中、モバイルゲーム業界はカジュアルゲーマーの変化に対応しており、カジュアル化の傾向が強まっています。『MONOPOLY GO!』や『ロイヤルマッチ』などのカジュアルゲームの収益は前年同期から8%増加し、ハイブリッドカジュアルゲームの収益は30%増となりました。
ジャンル別では、カジノゲームが18%増と最も成長し、パズルゲームの収益は10%増加しました。一方、ミッドコアゲームの収益は10%～13%減少しています。
地域別の収益動向を見ると、中東地域では8%増、ヨーロッパ地域では7%増、ラテンアメリカ地域では4%増となりました。しかし、アジア地域ではダウンロード数および収益がそれぞれ10%および6%減少しました。
ライブオペレーションはユーザーの獲得および引き留めに有効な戦略となっており、『MONOPOLY GO!』のイベントは収益を250%増加させました。また、ゲームIPと非ゲーム実在ブランドのコラボレーションが新たなトレンドとして浮上しています。
デジタル広告戦略の最適化は引き続き重要なものとなっています。広告クリエイティブの革新が新市場開拓をサポートし、『Roblox』や『MONOPOLY GO!』などのタイトルはIPの利用とコラボレーションによりダウンロード数を大幅に伸ばしています。
本レポートはSensor Towerのウェブサイトにてダウンロード可能です。
