犬が『壁を見つめる』ときの心理4つ 何かが見えているの?不思議な行動の意味とは

犬が壁を見つめるときの心理

愛犬が壁をジーッと見つめているとき、何か特別なものが見えているのかも…と、何だかゾッとしてしまうことがあるのではないでしょうか。

犬には霊感があるのではないか、ともよく言われていますよね。この説には化学的根拠はなく、正確なことはわかっていないようです。

犬が壁を見つめているとき、低い唸り声を上げたり、飛びかかろうとしたり、吠えるなどすることがあります。犬は何を感じ取っているのでしょうか。

1.何かがユラユラ動いているぞ…

何かがユラユラ動いているぞ…と、犬が壁を見つめることがあります。

壁に犬の抜け毛やホコリがくっついていて、風や空気の流れによって揺れ動いているのではないか、と考えることができます。

犬は視力が弱く、0.1~0.3ほどだと言われていますが、動くものをとらえる「動体視力」が優れています。そのため、壁にくっついている微かなものも目に見えるのでしょう。

壁の微かな付着物は、人間の目にはなかなか見えないかもしれませんが、意外と汚れているものです。愛犬が過ごす室内の壁は、ハンディーモップ等でお掃除するのがおすすめです。

2.音や声をじっくり聞きたい

犬が壁を見つめるとき、音や声をじっくり聞きたいと考えていることがあります。

家族が帰宅するとき、家に着くずっと前から玄関で待っている愛犬の姿を目撃したことはありませんか。飼い主の足音を聞き取ることができるからです。

犬の聴力が優れていることはご存じかと思いますが、なんと『1kmも離れた場所の音や声を聞き取ることができる』とされているのです。見つめている壁の方向に何等かの音や声を聞き取り、正体を探っているところなのでしょう。

1kmほど離れているとなると、その正体が何であるか、人間には理解できそうもありませんね。

3.不思議な色が見えるぞ…

不思議な色が見えるぞ…と、犬が壁を見つめることがあります。

2014年に行われた研究では、『犬の目には紫外線が見えているのではないか』ということが示されています。

「犬が紫外線をどのような色として処理しているのか」ということまではまだ不明ですが、壁に反射する紫外線を不思議に思い、見つめているのかもしれません。

ちなみに、犬が見分けることが得意な色は、「青」「黄色」「グレー」といわれています。「赤」や「緑」は見分けることが難しく、黄色っぽく見えているのだそうです。

犬の目に紫外線はどのような色として見えているのか、可能性を予測してみるのも面白いのではないでしょうか。

紫外線は波長が短いほど紫に近く、波長が長いほど赤に近い色であるとされています。人間の目に見えないのは、紫外線が紫よりも波長が短い光であるためです。

4.光と追いかけっこしている

犬が壁を見つめるとき、光と追いかけっこしていることがあります。

室内に入り込む光が壁に反射してキラキラと揺れ動くことに興味を持ち、視線で追いかけっこして遊んでいるのでしょう。

カーテンが風で揺れ動いたとき、窓の外をライトをつけた車が走ったときなど、光も一緒に揺れ動きますよね。その瞬間をジッと壁を見つめることでとらえようとしているのではないでしょうか。

ひとり遊びをしているのだと思いますが、光の動きに合わせて犬が急に身動きをすると、壁にぶつかったり、家具の角に顔をぶつけてしまったりすることがあります。怪我に注意しましょう。

まとめ

犬が壁を見つめるときの心理を4つ解説しました。

  • 何かがユラユラ動いているぞ…
  • 音や声をじっくり聞きたい
  • 不思議な色が見えるぞ…
  • 光と追いかけっこしている

犬が壁を見つめるときは、何かを見ていたり聞いていたりすることがよくあります。

気をつけたいことは、認知症などの病気の症状なのではないか、ということです。犬が認知症を患うと、一点を見つめ続けるという症状があらわれることがあります。

ただボーッとしているだけということもありますので、気になるときは優しく声をかけ続けてみてくださいね。

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