男子8人が五輪切符に挑戦 レスリングのアジア予選

調整するレスリング男子フリー65キロ級の清岡幸大郎(右)=ビシケク(共同)

 【ビシケク共同】レスリングのパリ五輪アジア予選は19~21日にビシケクで行われ、日本勢は男子のフリー、グレコローマン各スタイル4階級に計8人が出場する。各階級上位2人が五輪出場権を獲得。今大会で逃せば、日本勢は同じ代表が世界最終予選(5月9~12日・トルコ)に回る。

 フリーは65キロ級で23歳の清岡幸大郎が有力だ。昨年12月の全日本選手権で東京五輪金メダルの乙黒拓斗を破り、チャンスをつかんだ。「自信をもってマットに立つ」と気合がにじむ。

 86キロ級は昨年9月の世界選手権で有力国が五輪出場枠を確保したため、石黒隼士の勝機は十分にある。97キロ級で20歳の吉田アラシ、125キロ級の山本泰輝は重量級の難関を突破できるか。

 グレコは67キロ級の曽我部京太郎に期待がかかる。東京五輪で日本が出場を逃した階級で「日本の67キロ級は強いというのを見せる」と意気込む。国際大会の経験が少ない87キロ級の阪部創、130キロ級の奥村総太、97キロ級の仲里優力は厳しい闘いが予想される。

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