イチロー氏、日本で稼いだ20億円の貯金は「ゼロです」 NYでの家賃は「とんでもない」

イチロー氏(現マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)【写真:Getty Images】

「僕は絶対にアメリカでやらなきゃいけなかった」

イチロー氏(マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)が、SMBC日興証券株式会社のYouTubeチャンネルの企画「おしえて! イチロー先生! リターンズ」に登場。「貯金ってする意味ある?」との質問に、自身の経験を交えて回答。日本時代の給料は渡米前にほぼ使い切っていたと明かした。

大事なことは“自己投資”だと強調。「ドラフト1位の選手は今、契約金が1億5000万円とか6000万円とかなんですよ。それを貯金しますっていう子が結構いたんですよ」。イチロー氏は不思議そうな表情を浮かべる。「自分がこれから一流の選手になるためにね、何にお金を使うか考えてほしいわけですよ」。

オリックスでの最終年2000年は年俸5億3000万円(金額は推定)。日本時代は合わせて約20億円を稼いだとされる。「当時、日本の選手の中では給料が一番高かったんですね。それ、アメリカに行くとき、ゼロですからね」と、使い切っていたことを明かした。

「家を選ぶとき。例えば。シアトルからニューヨークにトレードになりました。僕は家の中でトレーニングができないと嫌なので、マシーンを最低でも5台置かないといけない。そんなスペースをニューヨークで探すのって大変なんですよ。月々の家賃もとんでもないです。信じられない額だけど、それは自分への投資だから思いっきり使うんですね」

試合で最高のパフォーマンスを発揮するために、お金を惜しみなく使った。「本当の話ですよ。僕は絶対にアメリカでやらなきゃ(活躍しなきゃ)いけなかった。アメリカで結果が出せないイコール僕の人生はないも同然です」と力強く語った。(Full-Count編集部)

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