鹿沼市のクレーン車事故から13年 亡くなった小学生が通っていた学校近くで登校時間に「見守り活動」

とちぎテレビ

登校中の小学生6人が死亡した栃木県鹿沼市のクレーン車事故から4月18日で13年です。

子どもたちが悲惨な事故に巻き込まれないよう、警察は朝の登校時間にあわせて県内で一斉に見守り活動や取り締まりを行いました。

この事故は2011年の4月18日鹿沼市樅山町の国道で、登校中の児童6人が暴走したクレーン車にはねられ死亡したものです。

事故から13年が経った18日、県内22の小学校の近くにある交差点や幅の狭い道路などで警察による見守り活動や取り締まりが一斉に行われました。

亡くなった6人が通っていた北押原小学校近くの交差点では、午前7時から警察や地域の人などおよそ50人が活動しました。鹿沼警察署の大澤賢吾署長らは横断歩道を渡る児童やドライバーらに交通ルールを守るよう呼びかけていました。

警察によりますと、県内で登下校中に車との事故でけがをした小学生は過去5年で毎年11人から15人と、10人以上います。

この日、運転者を取り締まった数は通行禁止や速度違反それに横断歩行の妨害など合わせて94件となりました。

鹿沼警察署の大澤賢吾署長は「改めてこういう事故は二度と起こしてはいけない、起こさせてはいけない事故だと再認識しました。ドライバーには、まず速度を控えていただくことと、横断歩道に歩行者がいた場合には必ず止まって、歩行者の安全な横断を優先することを徹底してほしい」と話しました。

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