キャタピラ式の全地形対応電動バイク「Unitrack」、ラトビアのスタートアップOrugaが開発中

キャタピラ式の全地形対応電動バイク「Unitrack」、ラトビアのスタートアップOrugaが開発中

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ラトビアのスタートアップ企業Orugaが、積雪、泥地、砂地、急勾配な坂道など、あらゆる地形を走破するとうたうキャタピラバイク「Unitrack」を開発中です。

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昨年夏にラトビアに設立されたモビリティ・テクノロジー企業Orugaの会社名は、キャタピラを表すスペイン語に由来するとのこと。

Unitrackの特長は、独自のモノトラック技術を採用しているところ。このキャタピラは接地面がバイクタイヤのように丸くなっていて、3つある車軸ごとに、普通のバイク用に似たタイヤが2本ずつ並ぶように設置されています。

Orugaはこの特許出願中のキャタピラにより「高温の砂地やぬかるんだ森林、岩場の登山から雪の降り積もった道まで、普通のバイクでは困難な地形を走破可能なように設計」していると説明、今後も開発を進める意向です。

いかにも悪路に強そうに見えるUnitrackですが、方向転換をどうやってするのかは、はっきり説明されていません。

おそらくハンドルを左右に切って前輪をどちらかの方向に向かせるのでなく、膨らみのあるキャタピラの接地面の作用によって、バイクや自転車のように車体を傾けた方向へ曲がるではないかという気もしますが、このあたりは走行可能なプロトタイプができあがってきた頃に確認したいところです。

ちなみに、全地形対応バイクとしては現在、Rokonのものが世界的に知られていますが、Oruga Unitrackはバッテリー式電動パワートレインの採用により、走行中に空気を汚染することはないとしています。

また現在のところ、このキャタピラバイクの出力や航続距離、最高速度などは公表されていませんが、Orugaは4月19日までラトビア国内で開催されているイベントTechChill 2024で、来場者からどれぐらいのスペックを望むかアンケートをとっているとのことです。

Unitrackの量産開始は2025年半ばを予定しており、Orugaは最初のロットで100台を生産するとしています。また現在は予約を受付中で、販売はすべてオンラインで行われる予定です。

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