「南海トラフとは異なるメカニズム」 愛媛県内で史上最大の震度6弱記録 南海トラフとの関連性や今後の注意点を専門家に聞く

愛媛県と高知県で最大震度6弱を記録した今回の地震について、気になる南海トラフ地震との関連や今後の注意点について、専門家に話を聞きました。

松山地方気象台・竹添竜也防災管理官
「現在の『震度階級』は1996年から導入された。それ以降で、愛媛県内で震度6弱を観測したのは初めて」

愛媛県内で観測史上最大の震度6弱を観測した昨夜の地震。
震源は豊後水道で南海トラフ地震の想定震源域に入っていますが、松山地方気象台の竹添竜也防災管理官は発生のメカニズムが異なると説明しました。

竹添防災管理官
「南海トラフ地震の場合、陸側のプレートと、海側のプレートの境界で発生する地震になるので、今回の地震とは少しメカニズムが違う。今回発生した地震の場所というのは、陸側のプレートにフィリピン海プレートが、海側のプレートが沈み込んでいるのだが、この海のプレートの内部で発生した地震」

竹添防災管理官は、今回の地震の特徴として、震源が、陸側のプレートの下にある海側のプレートの深い部分であったことを挙げました。

竹添防災管理官
「陸側のプレートの浅いところで、今回と同じような(マグニチュード)6.6の地震が発生すると、人が住んでいる直下ということになり、揺れによる被害が大きくなるが、震度6弱ではあったが、広範囲に震度6弱を観測するようなことにはならなかった」

その結果、観測した震度の大きさに対し比較的少ない被害で済んだ可能性があると指摘しました。
一方で今回、地震が深夜に発生したことに触れ、夜間の避難方法を確認しておくことや、寝室の家具の固定など身を守るための準備をしておくよう呼び掛けました。

竹添防災管理官
「今後1週間程度は同程度の、最大震度6弱の地震が起こるという可能性も念頭に、行動してもらいたい」

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