中条あやみ 江口のりこと初共演で年齢逆転の義母役「娘を見ている気持ちに」【あまろっく後編】

 中村和宏監督(左)と仲良くVサインを決める中条あやみ(撮影・開出牧)

 兵庫県・尼崎を舞台に関西出身キャストが集結した、女優・江口のりこと中条あやみのダブル主演映画「あまろっく」が19日から全国公開される。このほど、中条と中村和宏監督による座談会を実施。後編では、本格初共演となった江口と中条の化学反応について聞いた。

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 2021年に三井住友カードのCMで共演しているが、映画では初の顔合わせ。実家に帰ってきた39歳の優子(江口)と、その父の再婚相手となる20歳の早希(中条)という、年齢差のあるデコボコ“親子”を演じた。

 中条「CM以来、いつか共演したいと思っていたんですけど、その後すぐにこの作品が決まりました。江口さんはみんなのイメージのまんまというか、ぼやいている。本当にずっとぼやいてました(笑)」

 中村監督「お芝居のこともそうですし、僕以外にも助監督やスタッフによくも悪くも(笑)」

 中条「不器用なんですよ、江口さん。思ったことを全部口にするので、めちゃくちゃ真っすぐで正直。私は逆にすごく気を遣っちゃうタイプで、こういう風に言ったら嫌がられないかなとか末っ子気質なんですね。江口さんはストレートで裏表がまったくないんです。真っすぐで素敵だなと思ったし、そうなれたらいいなと思いました。江口さんも『うまく言えたらいいのに』って葛藤している部分もあると思うんですけど、そういう部分が(不器用な)優子ちゃんみたいで、私もだんだん娘を見ている気持ちになっていきました(笑)」

 中村監督「本当にそう。僕が思っていた以上にぴったりでした。江口さんがハッキリ言うところでも師匠が空気を作ってくれたり、師匠がクランクアップした後は中条さんがその空気を作ってくれてましたね」

 中条「全力で真逆をやってくださる方がいないと面白くなかったと思うので、すごく絶妙なバランスでしたよね」

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