「彼女はもう中国代表に苦手意識を持っていない!」張本美和の世界3位撃破に相手国メディアが警戒心露わ! 堂々の8強入りに「急激な進歩だ」【卓球W杯】

卓球の「ITTF男女ワールドカップ」は4月18日、女子シングルス1回戦が行なわれ、世界ランク12位の張本美和(木下グループ)が同3位の王芸迪を4-1で破り準々決勝に進出した。

第1ステージを2勝0敗で突破した張本は、決勝トーナメント初戦で中国代表の主力である王芸迪と対峙。第1ゲームを12-10で奪うと、第2ゲームは落としたものの、第3ゲームでは得意のチキータを駆使して突き放し、このゲームを奪い返す。すると第4ゲーム以降も相手のパワーに上手く対応した張本が連取。すでに国内選考でシングルス代表の座を失い、背水の陣で今大会に挑む世界3位の名手をねじ伏せた。

この結果に、中国メディアも張本に対して、警戒の色を露わにしている。ポータルサイト『捜狐』は「15歳の張本はこの1年で急激な進歩を遂げている。世界ランキングは12位で一定の強さがある」と近年の急成長を称えると、試合内容を詳報。追い込まれた王芸迪が難なく張本に振り切られた第4ゲームでは、「監督はタイムアウトで彼女がより強く、より自信を持ってプレーすることを望んだが、結果は張本に連続ポイントを許して奪われた。王芸迪は唖然としてしまった」と振り返った。

また、スポーツメディア『新浪体育』も同様に張本の成長ぶりを称賛。「彼女はこれまで(世界1位の)孫穎莎に何度も挑戦してきたため、もう中国代表選手には苦手意識を持っていない」と独自の見解を示し、相手に奪われた第2ゲーム以降はますます激しく戦い、「王芸迪は消極的になってしまい、立ち直れなかった」と伝えている。

卓球王国・中国の主軸に対して、堂々たる戦いぶりで勝ちきった張本。パリ五輪へ向けて、さらなる躍進を期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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