【これからは違う形でチーム富岡に貢献…】日本代表引退発表のバド桃田選手が恩師へ伝えた思い・福島

「気持ちと体のギャップ…」富岡高校出身の桃田賢斗選手がバドミントン日本代表引退【福島県】

バドミントンの桃田賢斗選手が、日本代表の引退を発表しました

中学・高校の6年間を福島で過ごした富岡高校出身の桃田選手。

第2のふるさとの恩師へ伝えたこととは。

■桃田賢斗選手(29歳)

「日本代表引退を決意したこのタイミングで、自分の口から感謝の気持ちを伝えたいと思い、このような場を設けさせて頂きました」

18日、都内で会見に臨んだバドミントンの桃田賢斗選手。

4月の国別対抗戦=トマスカップを最後に日本代表を引退すると発表しました。

■桃田賢斗選手(29歳)

「気持ちと体のギャップというか、そういうのが続いていくなかで、このまま世界一にまた、目指そうという所までいけないなと判断したところ…」

元世界ランキング1位で東京オリンピックにも出場するなど、日の丸を背負い、輝かしい成績を残してきた桃田選手。

ただ、4年前…大会のため訪れていたマレーシアで交通事故に巻き込まれ、顔を骨折するけがをしました。

事故後は、腰痛に悩むなど、近年は故障に苦しんできました。

この夏のパリ五輪出場も逃し、思うようなプレーができないこともあったといいます。

■桃田賢斗選手(29歳)

「目の手術を1回してから思うように見えない部分もあったりとか、世界のトップと戦うにはもう厳しいかな」

中学・高校の6年間を福島で過ごした桃田選手。突然の知らせに、恩師は…。

■ふたば未来学園高校バドミントン部 本多 裕樹監督

「驚いたっていうのが、率直なイメージです」

富岡高校時代に、桃田選手を指導していた本多裕樹監督。

いまは、ふたば未来学園高校でトップ選手を育てています。

■ふたば未来学園高校バドミントン部 本多 裕樹監督

「ご苦労様でしたっていうのと、ふたば未来、富岡高校の歴史だったり、日本人の中で男子シングルスで世界で勝てるっていうのを示してくれたのは、桃田だったので、本当にありがとうってところですね」

福島から世界へ羽ばたき、第一線を走り続けた桃田選手。

18日の会見後、本多監督は、桃田選手とこんなやりとりをしたといいます。

■本多監督のメッセージ

「代表活動お疲れ様。本当によく頑張ったよ」

■桃田選手のメッセージ

「ありがとうございます。これからは違う形でチーム富岡に貢献していきます」

■ふたば未来学園高校バドミントン部 本多 裕樹監督

「これからの選手の育成と自分自身の経験をたくさんの選手に伝えていただいて、日本のバドミントンの競技力向上には彼の存在は必須だと思うのでそういった部分でも携わって頂けると幸いです」

今後も国内リーグに出場し、競技は続けるという桃田選手の次なる目標は?

■桃田賢斗選手(29歳)

「自分が動けるうちにジュニアの選手だったり、バドミントンをしている競技の人たちともっと、もっと羽を打つ時間が欲しいなと思って…福島県に行って、またバドミントンの楽しさというのを伝えられたらいいかなと思っています」

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