停電を引き起こす恐れがある、カラスが電柱の上に作る針金製のハンガーなどで作られた巣を電力会社が撤去しています。
東北電力ネットワークは訓練施設で、実際のカラスの巣を使った模擬の撤去作業を公開しました。作業員が、高さ11mほどまでのぼり、電気を通さないスティックを使って、巣が電線に触れないよう撤去します。カラスの巣は、枝や針金のハンガーなどで作られ、営巣シーズンのこの時期に盛んに作られるといいます。
■作業員
「営巣ができると針金ハンガーなど材料から電気が漏れてしまうことがある。そのような状況になると変電所のほうで電気を自動的に遮断し、停電が発生する。」
東北電力ネットワークでは、巣作りを防ぐ器具を設置していますが、県内では、今年に入り1000個以上の巣を撤去していて、停電も8件発生しています。
■東北電力ネットワーク新潟電力センター 藤嶋和弘副長
「まずパトロールの強化を実施しておりますので、そこで見つけた営巣については早期発見、早期撤去という対応をしております。」
東北電力ネットワークは、カラスの巣を見つけた場合、ホームページなどで報告することや巣の元となるハンガーを放置しないよう呼びかけています。