「その色、似合ってないわよ?(笑)」【パーソナルカラーごり押しママ友】を → 改心させた一言とは?

奥が深いお洒落の世界には、耳寄り情報も数多く存在しています。ですが、お洒落に関するアドバイスも行き過ぎると、食傷気味となりますよね……。
オマケに本人が気に入っているスタイルを否定されたとしたら、尚更でしょう。
今回は知人女性から聞いた、とあるママ友の押し付けエピソードを紹介しますね!

カラーコーディネートの資格を持つお洒落なママ友

知人女性の息子が通う保育園には、お洒落で若々しいママ友Sがいました。
Sのモデル並みのプロポーションとエレガントな装いは、ママ友の中でもひと際目立つ存在だったそうです。

そんな彼女に対し、他のママ友達も自然と憧れを抱くようになり、Sの側には沢山の仲間が集まりました。
「実は私、元モデルでカラーコーディネートの資格も持っているの。だからお洒落で悩んだことがあったら、気軽に声を掛けてね!」
Sの言葉を聞いて、知人女性も彼女のファッションセンスを参考にするようになったといいます。
ですがこれを皮切りに、Sの行動は思いがけぬ方向へエスカレートしていくのでした。

否定的な発言ばかりでウンザリ……

Sの審美眼が優れていることもあり、知人女性を始めとした多くのママ友がSからファッションアドバイスを貰っていました。
「あなたはブルベだから、寒色系が似合うわ」「光沢のあるアクセサリーの方が、顔色が良く見えるハズよ!」などのアドバイスは確かに有難いですし、参考になります。

ですがSはそれ以外にも「今日の服はイマイチね」「あなたにオレンジは似合わないって言ったじゃないの」という風に、ママ友達のファッションに駄目だしも頻繁に行うようになっていきました。
Sとしては、良いアドバイスを行っているつもりかもしれませんが、だからと言って全てのママ友がお洒落に時間とお金をそこまで掛けられる訳ではありません。

「気持ちは嬉しいけど、ちょっと最近のSさんはやり過ぎだわ……」
結果的にこのような感想を抱くママ友が増え、自然と皆は彼女から距離を置くようになりました。

見た目よりも大切なこと

そんなある日、同じ組のママ友全員で集まることとなり、そこにSも参加しました。
始めの内こそ静かなSでしたが、美人ママ友Kの鞄を見た途端、このような発言をし始めるではありませんか。
「Kさん、今日はメイクも服装も完璧だけど、その鞄は頂けないわね。もう少し色を揃えたらどう?」

「また始まった」と呆れ気味のママ友達でしたが、そこでKは穏やかに返答しました。
「Sさん、アドバイスありがとう。でもね、この鞄は母からのプレゼントで、私にとって大切な物なの。時には見た目より大切なものがあるって、私は思うわ」

Kの言葉を聞いた途端、Sは恥ずかしそうに赤面しながら「その通りだわ。ごめんなさい」と言い、それ以降、ファッションアドバイスの押し付けは行わなくなりました。
お洒落は何よりも、本人が身につけたい物を選ぶことが大切という基本を、Sもこれを機に思い出してくれたのでしょうね。

それから心を入れ替えた彼女の元には、また前のように多くの友人が集まるようになったといいます。
まさに、最高のハッピーエンドなのでした!

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子

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