南寄りの風って…どんな風? 小野さんのお天気なるほど解説

市川 栞キャスター:

「木曜日は報道部の気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。」

小野 和久 気象予報士:

「お願いします。」

市川:

「小野さん、黄砂も飛んできて「春!」という感じの天気ですね。」

小野:

「きょうほどではありませんが、あすも、黄砂は飛びそうです。」

「気象台の週間予報を見ていきましょう。」

「晴れの天気は土曜日まで続きます。」

「日曜日と、火曜日・水曜日は雨が降るでしょう。」

市川:

「あすは、二十四節気の穀雨。穀物の成長を促す恵みの雨が降る頃ですね。」

小野:

「春らしく、短い周期で天気が変わります。」

「いまの時期の最高気温は18度、19度くらいが平年並みですので、平年より、若干 高い日が続くでしょう。」

市川:

「おとといのように、夏日になる日は無いようですね。」

小野:

「この先の傾向をきょう、気象台から発表された1か月予報で見ていきましょう。」

「気温は、向こう1か月も平年より高い日が多い見込みです。」

市川:

「ゴールデンウィークで出かける方は気温変化に気を付けたいですね。」

【再撮:小野さんの】

小野:

「さて、本格的な春になり、風の心地良さを感じる日も多くなってきました。」

市川:

「南寄りの暖かい風の日が多くなってきましたね。」

小野:

「その、南寄りの暖かい風とか、北寄りの冷たい風…などと使われる…「何何寄りの風」について、きょうは一緒に考えましょう。」

市川:

「小野さん、その話題のために私のそばでこの風車が回っているんですね。」

小野:

「はい、アメダスの模型を気象台から借りてきました。」

「きょうは、東西南北のうち、「南寄りの風」を例にして見ていきましょう。」

「市川さんは、南寄りの風とはどんな風だと思いますか。」

市川

「『南寄り』ですから言葉の通り「南」から吹いてくる風じゃないんですか。」

小野:

「そうですね。ただ、単純に「真南から吹いてくる風」とは限らないんです。」

「ポイントは南寄りの「寄り」という言葉です。」

「真南ですとズバリ「南の風」ですが、「寄り」が付くと範囲が広がります。」

「真南だけではなく…西側の半分まで と東側の半分まで が含まれます。」

市川:

「ということは、ナナメからの南西の風や南東の風なども南寄りと呼んでいいわけですね。」

「『寄り』が付くと細かく方向を言わなくてもイメージが出来ていいですね。」

小野:

「その通りです。ちなみに、県内のアメダスは徐々に、最新の「超音波型」に切り替えられていて、最新型は…こんな形です。」

市川)風車型とは全く違いますね。

小野:

「アメダスの更新時期にあわせて交換していくそうです。」

市川:

「天気予報を伝えるとき、いままで以上に風も意識したいと思います。」

小野:

「最後に、気象台の週間予報でこの先の天気をもう一度、確認しましょう。」

「晴れの天気は、あさって土曜日まで続きます。」

「日曜日と、火曜日・水曜日は雨が降るでしょう。」

「いまの時期の最高気温は18度、19度くらいですので、平年より、若干高い日が続くでしょう。」

市川:

「おとといのように夏日になる日は無いようですが、日差しが強くなりますから、熱中症、そして紫外線には気を付けていきたいですね。」

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