前回のお話
なんとか乗り込もうとゆみかちゃんの腕と足を掴んでバスに乗せようとしたあやこさん、腕と頭を引き離そうと必死に抵抗するゆみかちゃんの叫び声が車内に響き渡り、周りから冷たい視線を浴びせられ、耐えきれずバスを降りて・・
障害児のママは神様に選ばれたと言われて[4]
「ゆみか降りよ」
「わぎゃああああああ!!」
バスを降り、タクシーに乗ることにした私とゆみか、
「ええと・・こっちでいいのかな」
すると足元にヒラリと木の葉が・・
思わず上を見上げると、とても大きな木が・・
「すごい木・・」
そう呟いた後、施設の中に入り
「あの・・未就学児の発達支援は・・?」
「児童発達支援は東階段を上がった2階です。この廊下の・・」
私はゆみかより遅れている子に会ったことがない。
発達支援って言うくらいだから、障害の重い子もいるのかな?
ドキドキしながら歩いていると
「ママおしっこー」
「早く言いなさいよ。もう療育指導始まるよ」
「だって、いまでたいんだもん」
そんな親子のやりとりを見ながら
障害と言っても格差がある、と思うのでした。
続きます
植木千尋
ブロブフィッシュ似の主婦です
知的障害を伴う自閉症児を子育て&溺愛中