ソフトバンク、育成の20歳右腕がアクシデントに負けない力投【3軍韓国遠征】

1回を三者凡退に抑えた赤羽

◆練習試合・ソフトバンク3軍12―0韓国・斗山2軍(18日、韓国・斗山ベアーズパーク)

ソフトバンクの育成2年目、赤羽蓮投手(20)が好投した。

4番手で6回からマウンドに上がり、1イニングを三者凡退に抑えた。先頭打者をスプリットで二ゴロに抑えると、続く打者にはカットボールで詰まらせて二飛。最後は141キロの真っすぐで三飛とした。「真っすぐは少し浮いていたけど、変化球がまとまっていた」と汗を拭った。

最速152キロを誇る右腕。育成ドラフト1位で入団したルーキーイヤーの昨季は、右肘の剝離骨折と関節炎で3カ月のリハビリ生活を送った。「(リハビリで)思うように投げられなかった悔しさもあるけど、けがせずに投げられていたらと思うと、もっと悔しい」と語る。

昨秋のドラフトでは霞ケ浦高(茨城)の後輩、木村優人がロッテから3位指名を受け、同級生でバッテリーを組んでいた日渡騰輝が中日に育成1位で指名を受けた。仲間より一足早くプロ入りした赤羽にとって「(2人の存在は)刺激になっている」と語る。

この日の試合前、練習中にボールがワンバウンドで顎に当たるアクシデントがあった。患部は赤くなっていたが、その影響を感じさせない投球を見せた。「支配下に少しでも近づけるように」。2軍の舞台を目指すための〝武者修行〟で、確かな成果をつかんでいる。

(浜口妙華)

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