「仕組みを作っている文部科学省の責任だ」島根・丸山知事が正答率を問題視した全国学力調査 今年はどんな問題?

全国の児童・生徒の学力などを調査するいわゆる『全国学力調査』が18日、実施されました。
去年、島根県の丸山知事はこの結果を受けて、学習指導要領の見直しを求めていました。
今年はどんな問題が出題されたのでしょうか?

18日に実施された全国学力調査。
全国の小中学校合わせて、およそ2万8000校で、小学6年生が国語と算数、中学3年生が国語と数学のテストに挑みました。

ところで、去年の全国学力調査、小学6年生の算数で、こんな問題が出されました。

「椅子4脚の重さは7キログラム。この椅子48脚の重さは、何キログラムですか」

この問題の正答率が全国で、55.5%しかなかったことを、島根県の丸山知事が、問題視しました。

島根県 丸山達也 知事(去年8月)
「こんな基本的な算数の問題を日本全国の子どもたちが、50%しか解けていない。
しかも、学校の先生が怠けているからじゃない。学校の先生は、ヘトヘトになっているのに、こんな状況になっているのは、仕組みがおかしい」
「仕組みを作っている文部科学省の責任だ」

そう言って、文部科学省が定める学習指導要領も問題視した丸山知事。

全国学力調査は、子どもたちの学力や学習状況を把握、分析し、学校での教育指導の充実や、学習の改善にあてるものとされています。

島根県教育庁教育指導課 橋本憲 指導主事
「島根県の課題としては、『複数の資料から判断して自分の言葉で述べたり説明すること』に課題が見られます。
各学校では、手続きとか、式を操作するのみでなく、主体的、対話的な深い学びで他者と協働しながら、意見交換をしながら学習を深めていく、というような学びを展開しています」

さて、今年の小学6年生の算数の問題を見てみると…

「350キロの米を7キロずつ配ると50人に配れます。
0.7キロずつにすると、配れる人数は50人より多いですか?少ないですか?」

今年の学力調査でも出題された『日常生活で使うような基本的な問題』。
果たして、この問題の正答率は?

調査の結果は7月末、公表予定です。

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