【地震情報】宿毛市で震度6弱の地震 発生から1週間ほどは同程度の地震に警戒を呼びかける【高知】

4月17日夜、高知と愛媛で最大震度6弱を観測する地震があり、高知県内では宿毛市で震度6弱を観測しました。

気象庁は今後1週間ほど最大震度6弱の地震に警戒をよびかけています。

気象庁によりますと、17日午後11時14分ごろ豊後水道を震源地とする地震がありました。

震源の深さは39キロ。地震の規模を示すマグニチュードは6.6と推定されています。

高知県宿毛市と愛媛県愛南町では震度6弱を観測。県内では四万十市や土佐清水市など7市町村で震度4。高知市や室戸市など19市町村で震度3。このほか広い範囲で震度2を観測しました。

気象庁によりますと、県内で震度6弱以上の揺れを観測したのは、現在の震度計測をはじめた1996年以降初めてのことです。

気象庁は南海トラフ巨大地震との関連について、発生の可能性が高まっているとは考えにくいとの見解を示しました。

震度6弱の揺れに襲われた市民

「例の南海地震が来た思うてね、荷物をバックへ入れた。こんな揺れはここ宿毛で感じたことは何十年もない」

宿毛市では40代の男性が過呼吸で幡多けんみん病院に救急搬送されましたが、命に別条はないということです。

市内では水道管の破損で一時、20軒ほどが断水。現在は復旧していますが、水が濁るなど影響が出ています。

これを受けて宿毛市役所には高知市などから3台の給水車が派遣され、飲料水が配布されました。

梼原町では土砂崩れで町道がふさがれ、5世帯10人が一時孤立状態となりましたが、復旧作業が進み現在は通行が可能になっているということです。

また、気象庁の調査班3人が宿毛市に派遣され、被災状況の確認などを行いました。

調査班は地震で震度計に被害がないことを確認したあと、住民に聞き取りなどをして、被害状況を確認しました。

また宿毛市によりますと、18日は市内のすべての公立小中学校を臨時休校にしていましたが、19日は通常通り授業を行うということです。

気象庁は発生から1週間ほどは、最大震度6弱の地震に警戒をよびかけています。

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