【どうやって黄砂を観測?】東北大に設置された機械とは…HPで黄砂濃度を公開「くしゃみに涙…ちょっと心配」仙台で2日連続の黄砂

【画像】東北大に設置!黄砂の観測機械とは

<安斎摩紀キャスター>

「ミヤギテレビ近くの梅田川の上にかかる橋です。普段はここから仙台市中心部のビル群をハッキリと見ることができるんですが、きょうに限っては霞んでいてよく見えません」

2日連続で黄砂が観測された仙台市内。朝6時頃、仙台市太白区の大年寺山情報カメラから見た仙台市内は白っぽく、かすんだ空が広がっていた。気象台によると、空気の澄んだ日であれば40km以上先まで見通せるところが、きょうは約7kmに留まった。

【くしゃみと涙・・・黄砂の影響か分からないけど心配】

穏やかな陽気となった18日の仙台市内。

昼前の榴岡公園で話を聞くと…

<公園の利用者>

「くもっている。なんか視界がくもっている。」

「マスクして、あまり用事がないときはメガネにして。コンタクトだと目に入った感じがするので」

「子どもたちが花粉とか黄砂の影響でくしゃみとか涙とかが出ているので。黄砂が影響しているか分からないけれどちょっと心配です」

【コイン洗車場 午前中から利用者が】

黄砂の影響もあって、仙台市内のコイン洗車場には午前中から利用者の姿があった。

<洗車をする利用者>

「朝に車で出かけようと思ったら結構汚れていたので、黄砂だと思うんですけど。それで洗車に行こうかなと。1日くらいで結構黄色く粉っぽいのが積もっていた」

このコイン洗車場には午前中から利用者が訪れ、取材で訪れた1時間ほどで約15台の車を確認することができた。

【東北大学でも観測!黄砂濃度 その方法とは・・・】

大陸の砂漠地帯で巻き上げられ、風に乗って日本列島まで運ばれてくる黄砂。実際にどのくらい黄砂が飛んでいるのか、仙台市内で調査する場所がある。

<東北大学理学研究所 安間碩成さん>

「こちらがライダー(黄砂の観測機械)です。ここからレーザーを空に出しています」

東北大学に設置されているのはライダーと呼ばれる観測機械。上空に緑色の光を発射し、そこから跳ね返ってくる光の量を計算することで大気中の黄砂を観測する仕組みだという。

黄砂と健康状態の関連を調べるために、環境省は国内13か所のほか、モンゴルや中国などでも調査を行っている。そして、観測データは1時間ごとにホームページに公開されている。

<国立環境研究所 広域大気研究室 清水厚 さん>

「最新の情報がホームページで分かるので、それによって例えばアレルギーのある方は外出を控えるとか、そういった判断にも使っていただければと思います」

今回の黄砂は19日には日本列島から徐々に抜けていく見込みとなっている。

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