旧広島市民球場跡地「ゲートパーク」、1年で630万人来場 目標の6倍超

来園者でにぎわうひろしまゲートパークのイベント会場(3月30日)

 広島市中区の旧市民球場跡地に昨年3月末に開業した「ひろしまゲートパーク」で、1年目の来園者が約630万人に達したことが18日、分かった。市民の日常利用や、250日を超すイベント開催で目標の100万人を大幅に上回った。

 指定管理者のNTT都市開発(東京)を代表とする企業グループが人の流れを推計するシステムで算出した。来園者の58%は市内在住で、気軽に立ち寄っている様子がうかがえた。市外は広島県内が16%、県外が26%。年代で大きな差はない。

 また、1日千人以上が集まるイベントを90日以上開く目標を達成。期間中で通算1万人以上となった案件が18回あり、うち4回が10万人以上を数えた。全国を巡る大型飲食イベントなどの開催地に選ばれているという。

 周辺では、今年2月にサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」が開業。8月にはスタジアムの隣に広場エリアが、来年3月には広島城三の丸に飲食店や土産物店がオープンする。NTT都市開発の担当者は「各施設と連携し、中央公園エリアの回遊性を高めるゲート(入り口)の役割を強化したい」と話している。

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