パリ五輪のアメリカ代表メンバーが内定!レブロン、KD、カリーら超豪華な顔ぶれもブランソンは「見てもいなかった」<DUNKSHOOT>

NBAの2023-24レギュラーシーズン終了から一夜明けた4月15日(日本時間16日、日付は以下同)、米メディア『ESPN』と『The Athletic』が、パリオリンピックのアメリカ代表のロスター12名のうち11名が概ね決まっていると報じた。

リストは豪華そのもので、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)という超がつくほどのスーパースターが含まれている。

さらにフロントコートにはジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、アンソニー・デイビス(レイカーズ)、バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)。ガードとウイングにはデビン・ブッカー(サンズ)、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ドリュー・ホリデー(セルティックス)、タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)が名を連ねている。

『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、USAバスケットボールのマネージング・ディレクターを務めるグラント・ヒルは、ここ数日でロスター候補12名のうち大部分と直接会って参加の意思を確認。さらに同メディアは翌16日にロスター最終枠はロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードが手にしたと報道した。
この前日に『The Athletic』はロスター最終枠にクリッパーズのポール・ジョージ、オーランド・マジックのパオロ・バンケロ、ブルックリン・ネッツのミケル・ブリッジズ、ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソンも候補に入れていたが、レナードが代表デビューを飾る見込みとなった。

なお、ブランソンは16日に「僕はプレーオフに集中していたから、そのリストは見てもいなかった」とコメント。現在NBAはプレーイン・トーナメント期間中で、20日からプレーオフが始まるだけに、オリンピックへ集中するのは今季終了後というのが多くの選手たちが抱く思いだろう。

今後、ケガなどのアクシデントがない限り、アメリカはこの12人でパリ五輪に挑む。FIBAランキング1位のアメリカは、7月からラスベガスで行なわれるトレーニングキャンプで始動し、エキシビジョンゲームをこなしていく予定で、パリ五輪は7月26日から8月11日にかけて開催される。

先月スイスで行なわれた組み合わせ抽選会で、グループCに入ったアメリカは、セルビア(同4位)、南スーダン(同33位)、プエルトリコで開催されるオリンピック世界最終予選(OQT)の勝者とグループフェーズを繰り広げていく。

大会5連覇を狙うスター軍団は、マイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソン、ラリー・バードらを擁した1992年のドリームチームのように圧倒的な強さで金メダルを獲得できるのか。“現代版ドリームチーム”のパフォーマンスを楽しみに待ちたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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