深夜の地震…どう動けば 福岡の防災士がとった行動は 揺れが収まったあとの対応と日頃の備え

17日夜遅く、愛媛県と高知県で最大震度6弱の揺れを観測する地震が発生し、福岡県や佐賀県で震度3を観測しました。いつ起きるのか予測ができない地震が、今回のように夜の暗い時間帯に起きたら、私たちはどういった行動を取るべきなのでしょうか。

17日午後11時すぎに豊後水道で発生した地震では、愛媛県と高知県で最大震度6弱の揺れを観測しました。

この地震では、福岡県の久留米市や行橋市、佐賀県の佐賀市や白石町などで震度3の揺れを観測しました。

電灯がなければ屋外は暗く、多くの人が家にいる時間帯に発生した地震で、人々はその瞬間をどのように迎えたのでしょうか。

■60代

「寝ようかと思ったら、まず携帯から地震速報が来て、そこから揺れが30秒くらい来た。(必要な)行動と聞かれると分からない。大事なものだけはいつもバッグに入れているので、それを持って。」

■20代

「仕事中、急にビビビッて鳴って地震があって。何していいか分からなかったです。」

■30代女性

「本を読んでいて、旦那と一緒にいたのですが揺れているねと。何をしたらいいか分からなかったです。」

多くの人が緊急地震速報や揺れに気づいたものの、対応に困ったと話しました。

福岡市南区に暮らす防災士の因幡那水(いなば・なみ)さん。17日夜、地震が起きた時は子どもと一緒に寝室で寝ていたといいます。

■防災士・因幡那水さん

「とりあえず近くにある枕で子どもの頭を守って、覆いかぶさるようにして揺れが終わるのを待ちました。」

地震発生時、因幡さんはまず、枕や布団で頭を守る行動をとったといいます。そして、揺れが収まった後、因幡さんがとった行動は。

■因幡さん

「枕元にいつも置いている充電式のライトをつけて、明かりを確保しました。真っ暗な中、もし停電してしまったらかなり不安になるし、自分がこれから行動をとるにしても非常に危ないので、明かりを持っておくことは大事。」

また、因幡さんは地震に備えて、飲み物や薬などをリュックにまとめておくことも大切だといいます。

■因幡さん

「しばらくは地震が来ると思って備えておく。心づもりもまずは大事。“かもしれない”と思って普段の暮らしを見直してみるのもいいと思います。」

気象庁によりますと、今回の地震で揺れが強かった地域は、今後1週間ほど最大震度6弱程度の地震に注意が必要だということで危険を予測した備えが必要です。

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