宇宙への夢!信大生が共同開発した「火星探査機」【長野】

信州大学など、3カ国の大学生が開発した火星探査機です。6月にアメリカで開かれる探査機の性能を競う世界大会に向けて、学生が意気込みを語りました。

去年、鳥取砂丘で行われた「走行実験」の様子です。火星の地表に見立てた砂地をゆっくりと進みます。
独立した6個の車輪が地面の凸凹の衝撃を吸収するように動き…パソコンを載せた本体は比較的安定しています。大学生が「本気」で取り組み作り上げた火星探査機。

■瀬戸晴登さん
「行く行くは火星や月面で使える物を作っていきたい」

夢に向かって今年、新たな挑戦が待っています。

全長1.2メートル、重量30キロ。火星探査機の「KARULander(カルランダー)」です。17日松本市でお披露目されました。

■小学5年生
「車体もかっこよくて作ってみたいと思った」

探査機は信州大学など3カ国の大学生でつくるチームが開発。日本、アメリカ、中国、国籍が違う46人が同じ夢に向かって知恵を出し合っています。

■KARURA日本リーダー・信州大学4年 瀬戸晴登さん
「外で走らせてミッションをするというところに対応できる気候であったり、仕組みを考えていくところがわくわくする」

去年9月に鳥取砂丘にある宇宙分野の実証拠点施設で撮影された映像です。大きなくぼみを通る時もこの安定感!宇宙での事故はミッション遂行には致命的な事態です。
あらゆる状況を想定し実験を繰り返します。

先月、瀬戸さんのチームは火星探査機の性能を競う学生の世界大会で二次選考を突破。
6月にアメリカ・ユタ州の砂漠で37チームが参加する本選出場を決めました。
大会では火星に見立てた砂地を走行したり、ロボットアームを使用してキーボードやボタン操作のミッションを競います。

■KARURA日本リーダー・信州大学4年 瀬戸晴登さん
「いろんな国の人の知恵をまとめて一つのローバーを作り上げてきた。いい成績を残せるように頑張りたい」

瀬戸さんにとって「宇宙」は子どもの頃からの夢でした。

■信州大学・瀬戸晴登さん
「小学生の頃にNASAの「キュリオシティ」と呼ばれるローバー(探査機)が火星に行ったその時の映像がものすごくきれいで感動を覚えたし興味をそそられた。行く行くは火星や月面で使える物を作っていきたいと思う」

信州の学生が夢の実現に向けて、世界最高峰の舞台に挑みます。

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