ファン殺到で開門前倒し…横浜が大フィーバー 異例の公開入団会見で見えた筒香の“価値”

公開入団記者会見を行ったDeNA・筒香嘉智(左)と三浦大輔監督【写真:小林靖】

朝8時から並んだ男性ファン「心の底から待っていました!」

5年ぶりにDeNAに復帰した筒香嘉智内野手が18日、本拠地・横浜スタジアムで公開入団記者会見を行った。雨が降る中、ファン約9600人が集結。横浜の街は歓迎ムードに包まれ、筒香も「鳥肌が立った」と感慨に浸った。

午後6時の会見開始に先立ち、ファンは午後5時の開場が予定されていた。しかしゲート前の列はどんどんと伸び、ついに開場時間を15分早めて午後4時45分に門は開いた。

三塁側ゲートに一番乗りした男性ファン2人組は、なんと朝8時から並んだのだという。自由席とあって「いい席でカメラを撮りたくて。(復帰を)心の底から待っていました!」と力を込めた。また一塁側ゲートの先頭ファンは9時から並んだそうで「今チームの調子が悪いので起爆剤になってほしい。あとは怪我なくキャプテンシーを発揮してほしい」とエールを送った。

日本球界復帰が報じられてから、多くのベイスターズファンが古巣復帰を願う声を挙げた。「知人の方から連絡をいただいたり、そういう声を皆さまが挙げてくださっているというのは耳に入っていました。非常にうれしかったです」と筒香。そして5年ぶりに、この横浜に帰ってきた。

横浜高から2009年ドラフト1位(現DeNA)で入団した当初は、スタンドは空席が目立っていた。しかし今では全試合ほぼ満員のファンが埋め尽くし、選手を後押しする。そしてこの日も、多くのファンが出迎えてくれた。「その中でプレーできるのは幸せ」と話す背番号25に贈られた、応援歌やスタンドからの数々のエール。筒香の存在の大きさを証明していた。(町田利衣 / Rie Machida)

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