中学生が自殺 学校「いじめ」未報告など不備多数

田川市内の中学校に通う生徒が、始業式当日に自殺しました。

学校が、いじめの「重大事態」にあたるにも関わらず報告を失念していたなど多くの不備があったことが明らかになりました。

田川市教育委員会は、「かけがえのない生徒の命を守りぬくことが出来なかった。本当にお詫び申し上げる」と話しました。

自殺したのは、田川市内の中学校に通う3年生の男子生徒です。

市教育委員会によりますと男子生徒は去年10月ごろ、同級生から、からかう言葉を言われるなどしていて、不登校になりました。

学校はいじめが原因の可能性があると認識。

生徒の欠席は、昨年度、国の重大事案の目安となる30日を超えていましたが、学校は、市教委に報告していませんでした。

18日の市教委の会見で、この学校では他にも昨年度、60件のいじめが確認されうち3件が「重大事態」に該当していたことも分かりました。

同じ学校に通う生徒の保護者は、「もうちょっと生徒に寄り添った対応してくださると保護者としても安心できる」と話しました。

田川市教育委員会は、第三者委員会を設置し、いじめの有無や当時の学校の対応など、調査する方針です。

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