猫の『顔つき』は生活環境で変わる?「いい表情」にするために、飼い主が気をつけるべきこと

適切な食事を適切なタイミングで与える

生きるうえで重要なことは「食べる」ことです。食料が少ない状況では他の猫や動物と、餌場を巡って争いが起こる可能性があります。

室内で暮らしている猫は飼い主さんからフードをもらいますが、フードの量が少なすぎたり、総合栄養食ではないフードを与えて栄養バランスが偏っていたりする状態では猫はいい表情になれないでしょう。

また、食事の時間がバラバラでいつ食べられるのか分からないことも、安心できないため顔つきにあらわれるかもしれません。

キャットフードは『総合栄養食』と書かれたものを与え、猫の体重や運動量にあった量を与えるようにしましょう。

なお、ごはんを与える時間は、毎日できるだけ同じ時間にした方が猫が安心できるでしょう。

猫が不安やストレスを感じにくい環境を用意する

室内で生活する猫は、敵に襲われることはないため安全です。しかし、屋外で暮らす猫や野生動物が自宅の窓のそばまで来る状況では、不安や恐怖を感じてしまう場合もあります。

また、お客さんが来ることは、猫にとっては「自分の縄張りに侵入者がいる」ということになるため警戒します。

特に警戒心が強い猫や怖がりな猫は、このような状況では不安やストレスを強く感じてしまう場合があり、それが表情にあらわれたり、体調にあらわれたりすることがあるのです。

外にいる猫と顔を合わせないようにしたり、お客さんが怖い猫には隠れ家や猫部屋を用意したりして、猫が不安を感じにくい環境を作る必要があります。

猫らしく生活できる環境を用意する

猫は人と暮らしていても、猫らしい生活ができないとストレスを感じてしまう場合があります。

猫らしい生活ができないことで退屈で刺激がなく、それが表情にあらわれたり、ストレスによって体調が悪くなったりしてしまいます。

解決策としては、猫は高いところに登るのが好きなので、キャットタワーなどを用意しましょう。高い場所から縄張りである室内を見渡せます。外が見える場所なら刺激にもなります。

多頭飼育をしている場合は、猫それぞれに食事場所やトイレ、水飲み場、休憩場所を用意して、それぞれ距離を置いて設置することでストレスを減らすことができると言われています。猫同士の距離は1~3m保つことを好むようです。

他にも、爪とぎの設置やトイレの置き場所や猫砂を見直したり、猫を無理に構わないようにしたりすることも、猫らしく生活するために飼い主さんが気をつけるポイントです。

まとめ

今回は、猫の「顔つき」をいい表情にするために飼い主が気をつけるべきことについて解説しました。

猫を「いい表情」にするには、猫が安心できる環境に整えることが必要です。

食事、縄張り、猫らしく暮らせる環境などに気をつけて、いつまでも猫の「顔つき」が良い状態でいられるように配慮してあげましょう。

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