橋下徹氏、大谷翔平は「チーム再編すべき」 代理人バレロ氏の解任も進言…批判覚悟で「本人の責任」も指摘

水原一平容疑者【写真:ロイター】

MBS『よんチャンTV』で発言

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が18日、MBS『よんチャンTV』(月~金曜午後3時40分)に生出演。番組ではドジャース・大谷翔平選手の元通訳で、銀行詐欺容疑で米連邦検察当局から訴追された水原一平容疑者の違法賭博関与問題について取り上げた。水原容疑者は大谷選手の銀行口座にアクセスし、1600万ドル(約24億5000万円)以上を違法なブックメーカーに不正送金したとされている。

橋下氏は、大谷選手の代理人を務めるネズ・バレロ氏の責任に言及した。「水原容疑者が一番悪いのはその通りなんですが、代理人らがええ加減やった」と斬厳しく言い放った。「報酬額は公表されてないけど、ルール上は大体、5%の報酬なんです」と大谷選手の10年約1000億円契約から約50億円を得ていると推測。バレロ氏を中心に結成された『チーム大谷』について、橋下氏は「僕の聞いてるところでは、大谷さんの口座の管理も委ねられていたと。口座の管理もどこまでなのかというのは契約見ないとわかんないけど。ただ、重要なのは口座を代理人たち、特に会計士がチェックしようとしたんです。そうしたら水原容疑者が『大谷が拒否してますよ。プライベートの口座だから見られたくないと言ってますよ』と(訴状にあるように)言ったわけ。代理人たちが『そうなの』と水原容疑者の言ってることを信じて、大谷さんの口座を確認しなかった。僕も弁護士として、代理人じゃないですか。そういう事態のときに必ず大谷さんに聞きますよ、直接。『本当にこの口座見ちゃダメなの。見せてよ』と。『一応、税務上のチェックがいろいろあるから見せてよ。理由があるんだったら直接聞きますよ』って本人に確認するのは当然のこと」と”失態”とした。”言葉の壁”も「(理由に)ならない。水原容疑者以外の別の通訳を入れたりして、確認は絶対しなきゃいけない」と言い切った。

バレロ氏が「(水原容疑者を)信用しない理由がない」と弁解したことについても、橋下氏は「一般の人が信用してしまうのはしょうがないけど、報酬をもらってる専門家だったら、安易に水原さんの言ってることを信用するなんて絶対ダメです。だって大谷さんの利益になることをとにかく一生懸命にやらなきゃいけない立場なんだから」と問答無用として斬り捨てた。「(損害額は)回収できないんで、普通だったら、大谷さん本人は『代理人に過失あり』と(何らかの)請求しますよ」と話しつつも。「ただ大谷さんはとにかくお金に頓着されないし、24億ぐらい平気なのかな? どうなんだろうね」と通常の方向性となるのか確信できない様子だった。

番組側は米報道でも大谷選手がすべきこととして『代理人の解雇』『チームの解散』『新チーム編成』が挙げられていると伝えた。橋下氏は「水原容疑者が賭けていた胴元の背後に巨大な違法な組織があって、そこを捜査している。すなわち大谷さんのお金がマネーロンダリングに使われてる可能性もあるわけ。大谷さんの名前を使って、違法賭博の営業にも使われてたみたいだから。自分のお金をマネーロンダリングに使われるかもわからないっていうことを守る“セルフマネジメント”をする責任はあると思いますね」と説明すると、「だから今回(大谷選手)はバレロ氏に情を見せることなく、しっかりと体制を組み直すためにチームを再編すべきだと思いますよ」とバレロ氏の解任を進言。そして、「1回でも大谷さんが通帳を見てたら防げたということもあるか。大谷さんは被害者ではあるけど、野球もものすごいしんどいかもわからないけど、この立場だったら通帳1回見るぐらいの責任は持つべきだと思いますよ」と大谷選手の責任も指摘した。

自身の金銭管理を聞かれると、「事務所のヤツ(通帳)は見る。ホントに100円単位でチェックする。100円なくても気づく。気づかなきゃいけない。僕ら弁護士の口座は昔マネーロンダリングに使われた。弁護士会の方から『徹底チェックをお願いしますね』って言われてるから、事務所の通帳はチェックするけど、自分の口座は正直、緩いかも」と明かした。

ラストで「代理人っていうものはあくまでも代理人であって、最後は本人が全責任を負うんですよ。代理人に任せてたからと言って、本人が全くチェックしなくていいってわけではなくて。例えば事務所でも会社でも会計担当とかいますけど、最終的には本人がどこかでチェックしなければいけない責任を……」と話すと、「これを言うと、もう今の世界中の大谷ファンからクレーム来ますからね」とぼやき節。直後に声量を上げ「言い続けてますよ。僕は言い続けます。『本人の責任はありますよ』と」と批判覚悟?で明言した。ENCOUNT編集部

© 株式会社Creative2