「温暖化は感じますか?」天皇皇后両陛下 農林水産祭天皇杯受賞者とご面会

天皇皇后両陛下は、3月15日、皇居・宮殿で農林水産祭天皇杯の受賞者ら14人とお会いになりました。

農林水産業や畜産、園芸など7部門で大きな功績をあげた個人や団体に贈られる「天皇杯」。

受賞者代表から挨拶を受けた陛下は「様々な困難を乗り越え研究や努力によって、大きな成果を収め、農林水産業や地域社会の発展に貢献されたことをうれしく思います。皆さんの業績は農林水産業に携わる人々の励みになると思います」とお祝いの言葉を述べられました。

続いて両陛下は、受賞者の活動を紹介したパネルや生産品の展示を見て回り、受賞者から説明を受けられました。

富山県氷見市でイワシを手作業でみりん干しに加工している受賞者に、陛下は、最近の魚の獲れ方について「温暖化を感じますか?」と尋ねられました。また皇后さまは、能登半島地震の影響を気遣われていました。

むらづくり部門を受賞したのは、愛媛県西予市で産直活動を行っているグループ。高齢者や障害者なども参加する地域全体の取り組みという説明を受けると、陛下は「うれしいですね。障害者も働いていらして」と述べられました。

また、広島県尾道市のレモン栽培生産者のブースでは、皇后さまがハート形のレモンを手にとり、陛下に「輪切りじゃなく、ハートになるんですって」と語りかけ、「収穫できるのはいつですか?」と尋ねられていました。

両陛下は、各分野の受賞者それぞれの工夫や取り組みに耳を傾け、理解を深められていました。
(「皇室ご一家」4月14日放送)

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