名門ケネディ家の多数がバイデン氏支持表明、無所属候補と距離

Trevor Hunnicutt

[ワシントン 18日 ロイター] - バイデン米大統領が18日にペンシルベニア州フィラデルフィアで開いた再選に向けたイベントで、政界の名門ケネディ家の15人がバイデン氏支持を表明した。無所属で出馬するロバート・ケネディ・ジュニア氏とは距離を置く形となった。

暗殺されたロバート・ケネディ元司法長官の息子であるケネディ・ジュニア氏は、環境関連の弁護士として名をはせた後、反ワクチン活動家として知られるようになった。

最近のロイター/イプソス世論調査によると支持率は15%。民主党のバイデン氏(支持率39%)、共和党のトランプ前大統領(同38%)にとって厄介な存在となっている。

ただ、ケネディ一族の多くはケネディ・ジュニア氏と見解を異にしている。

妹のケリー・ケネディ氏はイベントで「トランプの言語道断のうそと行いには、父のロバート・ケネディもぞっとしたに違いない」とし、「父は公正な正義、人権、そして欠乏や恐怖からの自由のために闘っていた。ちょうど今のバイデン大統領のように」と発言。

その上で、自身と家族はバイデン氏の選挙運動を支援するため、できる限りのことを行う必要があると感じているため、今回のイベントに参加したと述べた。

ケネディ・ジュニア氏はXへの投稿で、一族の一部がバイデン氏を支持していると聞いたとし「彼らが政治的に活動していることをうれしく思う。これが一家の伝統だ。われわれは意見は異なるが、互いへの愛で団結している」と述べた。

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