中学生の数学力向上へ 会津大学の学生と連携 授業や補習をサポート 福島・会津若松市の取り組み

福島県は2023年のテストで、数学が岩手県と同率の「45位」で、全国ワースト2位という結果となった。数学の学力向上が課題とされるなか、福島県会津若松市では具体的な取り組みも始まっている。

先生:「まず何しますかというとこで・・・」
生徒:「通分」
先生:「はい、通分しますね」

会津若松市の若松第一中学校では、2023年10月から独自の取り組みを始めた。それが県立会津大学の学生による指導サポートだ。
教員を目指す学生などがボランティアで週に2~3日、数学の通常授業や補習授業の補助を行っている。生徒は「家庭学習で分からなかったところが会津大学の先生のおかげで分かるようになりました」と話す。

2023年、会津若松市の全国学力テストの数学は全国平均よりも8点低い43点だった。
市でも若松第一中学校を参考に本格的な対策に乗り出そうとしている。
「あいづっこ数学サポートティーチャー事業」では、会津大学の学生ボランティアを募り、希望する市内の中学校に派遣。きめ細やかな指導体制で学力向上を手助けしている。

会津若松市教育委員会の二瓶晋さんは「すぐに効果が出るということではないと思いますが、子どもたちのつまづきの解消、不安の払しょく、学力や学習意欲の向上に繋がるのではないかと期待しています」と語る。
会津若松市では、早ければ5月にもこの事業をスタートさせることにしている。

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