『虎に翼』「よねさんの話をよねさんがいないところで…」寅子のせりふに反響 “ドラマあるある”覆す

連続テレビ小説『虎に翼』第13回より(C)NHK

伊藤沙莉が主演を務める連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)の第3週「女は三界に家なし?」(第13回)が17日に放送。寅子(伊藤)が放ったせりふに視聴者から反響の声が寄せられた。

寅子たちの法廷劇の幕が上がるが、男子学生の妨害によって中止に。足をケガしたよね(土居志央梨)を、寅子たちは彼女が住み込みで働くカフェーへと送る。

よねが休んでいる間、店主・増野(平山祐介)に「私たち彼女のこと何も知らなくて」と話す寅子に、彼は意味深な言葉を投げかける。「女給になれたらある意味楽だったのかもね」。「えっ?」と声を漏らす寅子に増野は「聞く? 彼女がなんで弁護士を目指したか。あんまり楽しい話じゃないよ? でもよねちゃんがどんなしんどい目に遭ってきたか分かってもらえたら彼女にとっても――」と、今にも話し出そうとする増野を寅子はさえぎる。「いえ、やめておきます」。

寅子の意外な言葉に驚きの声を上げる増野に寅子は、「よねさんの話をよねさんがいないところで、よねさんじゃない人から聞くのは違うと思うんです」とはっきり言う。

その言葉を聞いた梅子(平岩紙)は「なんだか早口言葉みたいね」とほほ笑み、香淑(ハ・ヨンス)も「私もトラちゃんに賛成」。梅子、涼子(桜井ユキ)も同意する。

「でも本人の口からはなかなか話しにくい内容というか…」となおもくいさがる増野。そこへ「勝手に決めつけるな」とよね本人が姿を見せ、彼女は幼い頃からの壮絶な過去を語り始めるのだった…。

その場にいない人物のことを、第三者が語るというのは、ドラマで物語を進行させるための“よくある展開”ではあるが、それを覆す寅子のせりふに視聴者からは反響の声が殺到。「名セリフ」「全てのドラマの設定を覆す寅子の言葉」「他人が人の身の上話を聞かせたり、盗み聞きしちゃうドラマあるあるに物申す脚本」などのコメントが寄せられていた。

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