【ソフトバンク】国内FA取得の有原航平 日本ハム時代の6年間と恩師に「感謝」

ソフトバンク・有原

ソフトバンクの有原航平投手(31)が18日、国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たした。今季から導入された先発投手が「投げ抹消」された際に認められる特例が初めて適用された。

選手として節目を迎えた右腕は、球団を通じて以下のようにコメント。「まず北海道日本ハムファイターズに入団し、良い時も悪い時も見守ってくださった当時の監督・栗山英樹さん、お世話になったファイターズのフロント、スタッフ、コーチの皆様に感謝いたします。また、福岡ソフトバンクホークスに迎えていただき、チームの皆様のサポートに心より感謝いたします。支えてくれた皆様のおかげで本日FA権を取得することができました。今後もチームのために自分のできることを精いっぱい、目の前の試合を全力で戦っていきたいと思います」。

2014年ドラフト会議で早大から日本ハムに1位指名を受けて入団。2度の開幕投手を務め、19年には15勝を挙げて最多勝を獲得。20年オフにポスティングシステムを利用してレンジャーズに移籍した。故障の影響もあって22年オフに自由契約となり、23年からソフトバンクに加入。昨季はチーム最多の10勝をマークし、今季は自身通算3度目となる開幕投手を務めた。

有原は今季、国内FA権取得まで「17日」で開幕を迎えた。3月29日のオリックスとの開幕戦で勝利した翌日に出場選手登録を抹消され、4月9日に再登録。新たに今季から導入された「投げ抹消」に伴う先発投手特例の適用が認められ、取得条件を満たした。

今回の有原の取得事例が初となった「投げ抹消」に伴う先発投手特例は、登板後に登録抹消が繰り返される先発投手がFA権取得に必要な出場選手登録日数がたまりにくいことへの救済措置。先発投手が登板翌日以降に不調や故障を除いて6日以内に登録抹消され、その日から14日目以内に先発登板した場合、先発登板間(救援登板日を除く)の登録日数が6日あったものとみなして、登録不足日数を付与する。

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